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2013年8月26日 (月)

ポテトチップスの日。

8月24日はポテトチップス『発明』の日。 

1853年、ニューヨークのレストランの

シェフ、ジョージ・クラム 

という人が創作した、とされる。

(Wikipedia George Crum)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日、クラム氏は怒っていた。

『料理の付け合わせのフライドポテトが

分厚すぎる。』と

めんどくさい客がクレームをつけてきたのだ。

 

 

 

クラム氏以前、料理の付け合わせのイモ料理

というのはどんなものだったか。

 

フライドポテトというのがある。

ジャガイモを適当に切って油で揚げたもの。

マクドのポテトの、うんと太い奴だ。

 

イギリスでは『フィッシュアンドチップス』

なんていって付け合わせにこれを食う。

 

フランスだと素のままの芋を揚げた

『ポム・フリット』なんてのがある。

マッシュポテトに衣をつけて揚げるのも

あって、これはクロケットといって要するに

コロッケですね。

 

 

料理の付け合わせのイモは、

ポクポクして厚みがあるものだった。

 

 

 

 

 

で、

 

 

 

 

 

まあ、クロウ氏は怒った。

 

 

そりゃそうだ。メインの料理ならともかく

サイドメニューだ。

うるせえなこの野郎、ということで

分厚いってんなら薄くしてやらあ、と

ジャガイモをうんと薄くスライスして

さらにフォークが使えないように

つまり手づかみじゃないと食えないように、

カリカリに揚げ

目一杯塩をふって出してやった。

fried them to a crisp, seasoned them heavily with salt.)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんか、この人とは いい友達になれるような

気がする。

100年前に死んでるけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

腹を立てて帰るだろうな、と厨房から

覗いていたら

なんと うるさい客は『うまい、うまい』と

大満足。

これが評判になって出来たのが

ポテトチップスだそうな。

 

 

 

 

ほんまかいな、と思う。

英語版のWikipediaがしつこく、

この料理の初出について書いているのも

異論があるんだろうな。

実際、彼の『伝説』は後年の宣伝キャンペーン

によって広まったらしい。

 

しかし、これだけメジャーな料理で、

『発明者』のプロフィールと『誕生の日』と、

それにまつわるエピソードが伝わっているのは

珍しいんじゃないかしらん。


       

              




















   



 

 

話はすっ飛ぶが 

個人的にポテチを初めて喰ったのはいつだったっけ?




いまでも、いちびったレストランでは、

一品料理というか皿で出てくるらしい。

 

 

Saratoga_chipsサラトガチップス

上にかかってるのは

マスタードソースか?

マヨネーズか?
    

 

 

 

レストランでこんなもん喰わんなあ。

我々の世代以下では、ポテチというと

袋入りじゃなかったか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、

 

今日話したかったのはそこなんですよ。

 

 

ポテチ発明のトリビアなんかどうだっていいんだ。

いまは『揚げないポテチ』というのもあるそうだが

クロウ氏の当時、というかそれ以降も

ポテチは油で揚げるものだった。

 

その場で喰うならともかく、外に出しておいたら

油が酸化する。

かといって、紙袋に入れても油がしみる。

光に当てたらやっぱり油が劣化する。   

 

そして、料理をする人ならわかると思うが

ジャガイモというのは切って空気にさらしておくと

どんどんまずくなる。

 

レストランで下ごしらえしてフライヤーを

持ち出して屋台で揚げて売る、

ましてや家に持って帰って夜中に喰う

というのが難しい食いもんなのだ。

 

 

 

 

 

だから『ポテチを食う』、ということは

『レストランに行く』ということだった

 

 

 

 

 

映画館にポップコーンはあっても

ポテチがないのはこのせいである。

 

あと、うるさいから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この隘路を破ったのがハーマン・レイという人物で

1920年代にポテチをスーパーに売り込んだ。

 

どうやったか、というと缶詰で。

 

 

 

Lay_s_classic_potato_chipsいまはもちろん袋入り

アメリカじゃ有名な

ブランドだそうです

(Frito LayのHP)

 

 

 

 

日本で、この『缶入りポテチ』を売り出したのが

浜田音四郎という人物。

輸入品ではなく自分で会社を作って売り込んだ。

戦後すぐ、1948年のことだ。

(ソシオ工房のウェブサイトへのリンク)

 

00000000000000000000000000000000000     

フラ印でおなじみ

なのか?

 

 

 

 

 

もっとも日本人には売れなくて、

もっぱら駐留米兵相手だったらしい。

おやつが食える日本人も少なかっただろう。

 

 

    













1962年に湖池屋が、1973年にカルビーが

それぞれ袋入りポテチを作って、

ようやくガキどもの地平に降りてきた。

 

いや、そうでもないな。

まだコンビニなんてものはなく、

100円あれば駄菓子屋で豪遊できた時代(おおげさ)

袋入りポテチなんか滅多に食わなかったなあ。

 

 

 

 

 

 

『袋入り』ってさらっと書いたし

ポテチに限らず、ポップコーンもハバネロも、

スナック菓子なんてそれが当然だと思うだろうが

袋にしたってなんか大変な技術なのだ。

(専門外なのでWikipediaさんにでも聞いてください)

 

 

光も水も通してはいけない。

もちろん油が浸みてもいけない。

空気が入ると酸化するから窒素とか入れてるらしいが

だから当然空気も通してはいけない。

 

 

レストランで出す、というところから

『カウチポテト』になるまで

一品料理→缶詰→袋入り、と

気が遠くなるような

技術の飛躍があったのだなあ、と思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

包装のことばかり書いて申し訳ないので

湖池屋のホームページにもリンクしておこう。

(コイケヤ ポテトチップス)

 

 

 

 

 

 

 

 

いまでもお菓子メーカーの人は

味付けや歯ごたえ、健康なんてことを

悩んでいるのだろう。

 

 

 

しかし元を正せば、 

『クロウ氏の腹立ち紛れのカリカリ揚げ』 

だったことを思うと感慨深い。

 

 

 

そして、それが缶詰から袋入りになり

値段が安くなって味のバリエーションが増え、

夜中のおやつに食えるようになった、という

進化を遂げたあたりにも、感心してしまう。

        

 

   
歴史ってすごいですね。

 

       






       

        














では、『今日の一枚。』

 

 

 

    





そんならポップコーンは、と思って調べたら

古代ペルーの遺跡で焼いたトウモロコシが

見つかったのだという。

(ナショナルジオグラフィックの記事へのリンク)

 

 

00000000000000000000000000000000000    

 

ポップコーン状の

が残ってるそうです

 

 

 

なんと6700年前のものだそうです。

 

歴史ってすごいわ。

 

 

 

 

 

 

しかし、よく考えたらジャガイモだって南米原産なんだから

古代ペルーのクロウ氏が

腹立ち紛れに熱した油に

芋の皮を放り込んで

ポテチを作っていたかも知れない。

 

 

そんな遺跡出てこないかな。

 

 

 

 

   

           

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