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2013年12月の投稿

2013年12月17日 (火)

赤穂藩は『戦う組織』ではなかったんじゃないか?

12月14日は『赤穂浪士討ち入りの日』

(読売の記事へのリンク)










元禄15年(1702年)のこの日、15日の未明に

播州赤穂浅野藩5万石の浪士47名が

主君である浅野内匠頭の遺敵、

吉良上野介の邸宅を襲って見事討ち果たし、

泉岳寺に首を持って行ったという事件である。







今日のテーマは、 

『赤穂藩は戦う藩ではなかった』

ということ。




……




うわあ、大丈夫かなあ。

やめようか。



忠臣蔵ファンの中には信じられない

アナーキストがいるので 

平穏な言論、を心がけている

この日記としては とても怖いのです。

うそつけ。







なにを言いたいのかさっぱりわからないだろう

と思うので、まずは、Wikipediaに載っている

この事件当時の中心人物をご紹介します。




●国許の皆さん。

 

   筆頭家老…大石内蔵助(1500石)

   末席家老…大野九郎兵衛(650石)

   番頭…岡林杢之助(1000石)

            外村源左衛門(400石)、

   伊藤五右衛門(430石)、

            奥野将監定良(1000石)、

            玉虫七郎右衛門(400石)

       足軽頭…川村伝兵衛(400石)、

                      八島宗右衛門(300石)、

                      進藤源四郎俊式(400石)、

                      小山源五左衛門良師(300石)、

                      佐藤伊右衛門(300石)、

                      原惣右衛門元辰(300石)、

                      吉田忠左衛門兼亮(200石)

       持筒頭…藤井彦四郎(250石)、

                      多川九左衛門(400石)

       郡奉行兼絵図奉行…潮田又之丞高教(200石)

       槍奉行…稲川十郎左衛門(220石余)、

                      萩原兵助(150石)、

                      小林治郎右衛門(150石)

      用人…田中清兵衛(300石)、

      植村与五左衛門(300石)、

      大目付…間瀬久大夫正明

                 (200石役料10  石)

                     田中権右衛門正形 (150石

                                                          役料10石)

      中小姓頭…多儀太郎左衛門清具(200石)、

      大木弥市右衛門(500石)、

      歩行小姓頭…中沢弥右衛門(300石)、

      月岡治右衛門(300石)



ここまでの23人で単純に足し算して

10750石である。

もちろんこれだけではない。


江戸藩邸に詰めていた方々もいる。



●江戸藩邸の皆さん。   

   

 

   藩主世子…浅野大学長広(3000石)

      江戸家老…安井彦右衛門

                            (650石江戸扶持9人半)

      藩主供奉家老…藤井又左衛門宗茂(800石)

      足軽頭…原惣右衛門元辰(300石)

                 (ただしすぐに赤穂へ立つ)

      用人…奥村忠右衛門(300石)、

                 糟谷勘左衛門秀信(250石)

      大目付…早川宗助(200石役料10石)

      江戸留守居…建部喜六(250石)・

                             近藤政右衛門(250石)

      側用人…片岡源五右衛門高房(350石)、

                     礒貝十郎左衛門正久(150石)、

      田中貞四郎(150石)



ここまでの12人で、6660石。






国許と江戸藩邸の35人で1万7千石以上。

5万石の身代の1/3っておかしいだろう。


おそるべきトップヘビーである。










そんなら赤穂藩全体の武士の数は

どれほどいたのかというと、

大体500人くらいだそうである。


2013y12m16d_090703293
忠臣蔵新聞さんから

クリックで大きく






一番左の5万3千石の欄は浅野氏時代のもの

真ん中の2万石の欄は、浅野氏の次の次に入部

してきた森氏の時代のもの。

この表によると

100石から300石の平士格がさっきあげた

以外に90人おり、

100石以下の下士級が100人いる。

これだけで控えめに計算しても2万石。

250人の足軽だって食わなきゃいけないから、

5千石以上はかかるだろう。








どう考えても人件費だけで

4万石以上かかる。











そもそも、大名家の表高というのは、

当たり前だが人件費ではない。





土木開発、商業経済、福利衛生、治安消防

そういった行政経費一切込みの金額なのだ。

武備武装だけは、家臣の自弁だったらしいので

4万石には防衛費も含まれていたのだろうが

 

それにしたって偏っている。

大石内蔵助の1500石など、筆頭家老とはいえ

多すぎないか?

石高の8割が人件費で、

その4割近くが重役30人の給料だった、

というのは、他の藩でも普通なんだろうか。

 

少なくとも俺は、そんなブラック企業には

勤めたくない。

 

『いやいや、赤穂藩は製塩で儲けていたから

豊かだったのだ。』

と、半可通な事を言う奴がいる。

 

赤穂の製塩は確かに先進的で

昭和時代まで引き継がれる『入浜式』という

方法を開発した。


赤穂の塩は東日本を中心に全国に売られる。

商人の利益は増えたが、しかし

このことは、逆に赤穂藩を貧しくした。

江戸時代初期、全国の大名で

『新田開発』ブームが起こる。

 

海を干拓したり、川の流れを変えたり、

今も全国に残る『○○新田』といった地名は、

例外なくこの時代にうまれたものだ。

さっきから述べているように、大名の石高、

武士の給料、すべて、その単位は米である。



従って、新田を開発して

米がたくさん穫れれば、それは、

大地から金が沸いて出るようなものだ。

 


これに赤穂藩は乗り遅れた。

海岸が塩田なのだ。

干拓ができない。

それに、内匠頭の刃傷事件の頃には

急な新田開発が、

毛沢東の大躍進政策以上に国土を荒らし

これ以降、全国で停滞していく。

 

 

その一方、激的に収量が増えた米は 

それが『貨幣』なんだから、

猛烈なインフレを招き、石高で給料が払われる

武士は、どんどん貧しくなっていった。




従って石高の大半が
『人件費』だった

赤穂藩も相対的にどんどん貧しくなった



そして結局、浅野赤穂藩は、その体質を

転換できなかった。

赤穂藩は塩の販売を専売制にして、利益を確保

しようとするのだが、追いつかなかった。


だから、この藩は『戦う組織』

ではなかったのである。


討ち入りした四十七士の1/3が100石以下の

軽輩であり、

500石以上の『家老級』は責任上参加した、

ともいえる大石内蔵助しかいない。

 

『高級将校』が参加しなかった理由は

それぞれにあるだろうが、やっぱり

『戦う藩』ではなかったということなのだろう










 

さらに注目すべきは浅野氏が、

足軽まで動員して500人だったのに

の後に入部した森氏も半分以下の身代ながら

同程度の動員力を持っていたことだ。



戦前の陸軍参謀本部の戦史叢書に

『戦国時代の大名の動員力は、

1万石あたり250人くらいだった』という記述

があり、大体どの本も(リンクしたページも)

これに準拠している。

   
それでいうと、赤穂藩5万石は

1250人の戦闘員を用意せねばならないんだが

半分もいない。

 

 

 

そして、赤穂城の引き渡しを求められた時に

籠城、抗戦を主張する一派がいたらしいのだが、

 

そもそも、赤穂城というのは

『戦う城』ではない。



現在、赤穂城趾は本丸と、二の丸の一部が

復元されて、公園になっている。

 

2013y12m16d_081227209          

 

現況

 

 

     
      

 

 

 

2013y12m17d_151904666      

 

浅野氏時代

 

 






Wikipediaには『西洋式の星形要塞』で、

小銃戦にもばっちり

みたいなことが書いてある。


星形要塞というのは、日本だと函館の五稜郭

みたいなもので、とげとげに突き出した

稜堡から、どかどか大砲や鉄砲を撃って

十字砲火で叩きのめしてくれる、というもの。
 
 
赤穂城の周囲は、真っ平らな地形だから

こんないびつな形にしたのは、

なにか意図があってのことだと思うのだが、

こんなもん

稜堡式城塞なんかであるもんか。






当時の火縄銃の有効射程が

せいぜい100m~200m程度だったことから、

この程度のとげとげで

有効な火網が構成できたはずはない。


そして、現況の地図にスケールが入れてあるが(親切なつやすみ)

この城、でかいのである。


本丸、二の丸、三の丸に回された堀と櫓の延長は

ざっと見た限り 5km近くになるだろう。


足軽250人の藩が、

どうやって鉄砲隊を配置するのだろう。










さらに、この城、真っ平らなのである。
 
城というのは楠木正成がうんこ投げて幕府軍を

撃退した千早赤阪城のような、

防戦一方の『山城』から、次第に地平に降り、

丘の上に城を築いて麓に城下町をつくる

『平山城』、そして、まったく平地に城を造り

城下町の中心に置くという『平城』になった、

という話を聞いたことがあるでしょう。



しかし『平城』といっても、

高々と石垣を築いてそのうえに 三の丸、

二の丸、本丸をあげていくのが普通なのだが 

赤穂城に至っては城の外から本丸まで

真っ平らである。

   
 
お前戦う気あるのか?

という城なのだ。
   


日本の城下町や城は、関ヶ原の乱の前後30年

くらいの期間に集中して造られた。

世界史の奇観であり、だから城郭ファンという

のも多いのだろうが、赤穂城の建設時期は

そうしたピークよりも4,50年遅れている。

 
   
だから、戦う城である必要はなかった、

とも言える。 

本来は非常戦闘区域であるはずの本丸広場に 

殿様の御殿をつくちゃったあたりも 

この城が普通と違う所である。








そして、この藩の浪士47人が

吉良邸を襲った。
   
 
元が500人、上士で200人以上だったことを

思うとずいぶん脱落したなあ、とも思えるし、

1年半も団結を維持したのはすごい、とも言える。

 

しかし、元来が戦国時代的な戦闘組織では

なかった この藩が、一種のテロに訴えたのは 

善し悪しはともかく戦術的にはそれしかなかった 

ということなのだろう。

    

   
なにしろ籠城すれば必敗である。
   
   
   
開城後、赤穂にとどまっても、これだけ身分の

バランスの悪い組織であれば必ず自滅自壊して

いただろう。

結果的に世間には受けたし、今日でも忠臣蔵

ということでファンがいるが、

結局はこの『討ち入り』は

『組織防衛のための暴発』だった、

とも言える。




以前も書いたが赤穂浅野家は広島に本家があり

そこは豊臣系の外様大名であったから

累が及ぶことは十分に予想できたはずなのだ。










吉良上野介の死は、彼自身の理非と関わりなく

浪士側の論理によって、ある意味必然だった

のだろう。


そう思うと、かわいそうだなという気もする。































では、『今日の47ローニン。』




















予告編だけだとストーリーがよくわかりませんが

あんまり忠臣蔵とは関係ないみたいです。

 


アメリカ人が喜ぶ『ジャパン』っていうのは

まだこのレベルなのかねえ。



菊地凛子ってのは、なんかすごい賞を貰った

女優だっていってニュースで見たけど、

こんなグレート東郷みたいな役をやる人なのか。







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ほら、遅れる。

 

 

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2013年12月11日 (水)

やっこさんは白かなあ

弁護士の互助団体「京都弁護士協同組合」が

京都の豆腐屋と共同開発した豆腐を

『やっこさんは白だな』という

ひょっとこな商品名で発売する。

これから忘年会シーズン、鍋の席に是非どうぞ

というニュース。

(読売新聞の記事へのリンク)




000000000000000000000000000000000_7これ、

写ってる人は

誰なんだろう…

 

 



















『……』


『……』


『鍋に入れたら

「奴」じゃないんじゃないですか?』



『冷や奴、ってこと?』


『ええ……』


『えーと、冷や奴の語源は、

「食材を大きく四角に切ることを「奴に切る」

と、言うことに由来するとする説がある、と』


『じゃあ。鍋に入れても「奴」でいいのか…』


『その一方「冷やっこい」から転じた

ものであるとする説もある」って』


『……』


『……』


『まあ、今の時代、湯豆腐を「奴」っていう人

も  あまりいないでしょうねえ。』


『夏に発売するべきだったんじゃないかなあ』

    


『しかしこれ、思いついた人は「やったぜ」って

思ったんでしょうねえ。』


『なんか痛々しいな…』


『……ねえ。』


『これ、弁護士協同組合とかいうところが

売る訳か?』


『弁護士事務所で売るんでしょうか。』


『地裁の前とかで屋台を曳いて

「とぉーふーい、とおふぅー」ってやったら

面白いのに』


『……』


『……』

















『まあ、普通にデパートとかスーパーに卸

すんでしょうけど』


『弁護士が副業していいのかね』


『そりゃ弁護士だから「脱税対策」は

鉄壁でしょう』


『……』


『……』


『どうも今日の話は伸びないなあ…』


『……ねえ…』


『しかし、一丁315円って高くないか?』


『そりゃ弁護士ですもん。』


『高いに決まってる、と。』


『夕方になったら、主婦の皆さんが

「表示価格に異議あり」っていうシールを

びしびし貼っていけばいいんですっ。』

 

000000000000000000000000000000000_4













『こういうのを載せると、

実際にやる人がいないかな』


『うちとは無関係ですよ。』





















『従って、この冬の弁護士連合会の忘年会では

一丁315円のこの豆腐と一丁68円のスーパーの

豆腐を 鍋に入れて、メンバーの弁護士は 

食べるために判定していくらしい。』


『…判定?』


『つまり若手が豆腐を食って、それが安物だと

思ったら 大声で「異議あり」って叫ぶんだ』


『誰が判定するんです?』


『それは鍋奉行の長老弁護士が。

間違いだったら「異議あり」って叫ぶ』


『やかましい忘年会ですねえ…』


『……』


『……』


『ほら伸びない。』







































では、『今日の一枚。』

















『たたた、大変ですっ。』


『どうした。』


『われわれの、「やっこさんは白だな」に

対抗して

京都府警が黒ごまを使った 

真っ黒なごま豆腐を売り出すそうですっ』


『なにっ?』

 

 

000000000000000000000000000000000_5      

黒ごま豆腐

おいしそう






『その名も 

「やっこさんはやっぱり黒だ。」』


『…むう。』













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2013年12月 9日 (月)

それなら大島浩は特定機密法違反なんだな?

12月8日は『真珠湾攻撃』の日。

(Wikipedia 真珠湾攻撃)
























で、


日本の暗号は事前に破られていて、

この『攻撃』があることをルーズベルトは

とうに知っており、

日本にわざと老朽戦艦を攻撃させて

モンロー主義を引きずっていた

アメリカの国内世論を

一気に参戦に引きずり込んだ、と。


そんな話を読んだことがある。



















しかし、それはアリゾナの戦没者

1200人に対して失礼だろう。

 

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真珠湾の戦艦アリゾナ記念館。


















ただし日本の暗号、特に外交暗号が  

早い時期に破られていたのは事実らしい









1937年、日本は、九七式欧文印字機という

暗号機を開発した。

『世界最新鋭』という触れ込みで

海軍と外務省に採用され

外務省では『B式暗号機』と呼ばれた。





ところが、この暗号は1年半後にあっさり破られる。 

暗号機は複製されて、連合軍では

パープル暗号機』 と名付けられた。



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現存する唯一の

B式暗号機の『現品』

ベルリンの日本大使館で

破壊されたものの部品

(打腱機のみ)







これ以降の日本の外交暗号情報は

『マジック』と呼ばれて、

アメリカを通じてイギリスなどに伝えられる。




















で、

    

大島 浩だ。

 

Oshimahiroshi      

戦後の大島

なに生意気に

写真に写ってやがる






この男が何者か、というと軍人出身の外交官

であった。

外交官というのは、大体人間の屑なのだが、

この男は、国家の、というより

『世界史の舵を曲げた』という意味で

希代の畜生である。












こいつは、元は陸軍の出身で

1938年に駐独日本大使に任命される。


勅任官の中将が、そのまま親任官の全権大使に

なることも、 おかしいと思うのだが、 

そういう無理が通る時代だったのだろう。

無理で通った人事なら、

馬鹿は馬鹿らしくおとなしくしていればいいのに   

 

ともかくこの男は仕事熱心だった。
              

            


ところがこの馬鹿の仕事熱心が

世界史を変える。










日独伊三国同盟の推進を強力に進め

徹底的にナチスに心酔し、

それ故リッペントロップやヒトラーなどの

ナチス首脳部の信頼を勝ち得たこのうすら馬鹿は

ナチスの作戦の枢機に触れ、 

その情報を『同盟国』日本に垂れ流し続ける。

 

もちろん、暗号は破られている。

 

 



       

       





それは、独ソ戦におけるドイツの作戦であったり

大西洋におけるドイツの潜水艦の作戦であったり、 

ノルマンディー上陸作戦直前における 

フランス西岸での

ドイツ軍の守備組織の情報だったりした






『Oshima Information』は

ナチスの崩壊を2年早めた、 

といわれた。



























さて、この人は『特定機密』の

漏洩者なんでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

漏洩者であることは間違いない。

むしろ世界史に残る『Leaker』であると言えよう。




しかし、外交暗号が破られていたことは

この人の責任ではない、とも言える。






しかし『この暗号あぶねえぞ』という警告を

ドイツや陸軍から再三にわたって受けていた

ことも事実で、それを無視した理由は

官僚意識だったのだろう。












そもそも外務省も悪い。


戦時下に、8年近く

暗号機を更新しなかったこと。

更新の際(既に破られていた)旧式暗号機との

併用期間を2年も設けていたことなどは

信じられない。













秘密の漏出防止って、

個人の責任とか、秘密の種類とか、それを

どう指定するとかじゃないと思うんですよね。





大丈夫なのか?

日本。


































では、『今日の二枚。』














大島浩が与えた日本に関する直積的な被害

ということでいえば、終戦間際まで

『ナチス有利』という情報を流し続け

日本の終戦工作を遅らせたということがある。



さすがにソ連軍がベルリンに迫ると

この卑怯者は『露助につかまるのはいやだ』と

南ドイツの温泉地に逃げ込んで

アメリカの捕虜になった。



終戦後はA級戦犯として起訴され 

絞首刑になりかかるが、

何故か罪一等を減じられて終身刑。 

結局はそれも減刑されて10年で仮出所。









大島は戦争中、自分の流した暗号が解読されて

その情報が、独伊、そして日本の敗北を招いた

とは知らなかった。

とか、眠たいことを書いている本が

たくさんあるのだが

そんなことあるわけねえだろ?











こいつは89歳まで生きて昭和50年に死んで

いるんだ。

『日米暗号戦争』なんてテーマの本は

その時代には、それこそ山ほどあっただろう。








明白な作為による漏洩、は今回制定された、

特定機密保護法とやらで処罰されるのだろう。
       

       
しかし、こいつのように

『馬鹿だから知らなかった』という奴は、

事後に首をつっても役にも立たないが

処罰はされない。



そしてなにより許せないのは、

この男が沈黙を守って天寿を全うし、

バブル時代まで生きていたことである。     

 

 

 

 

 

 

 

 

東京都内、某霊園にある大島の墓。

 

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実は、同じ霊園の中には、日本に紛れ込んで

『日本、ソ連参戦の可能性。』の機密を

流し続けたあげく、つかまって刑死した

ソ連のスパイ、リヒャルト・ゾルゲの墓もある。

 

000000000000000000000000000000000_3       

 

 

 

 

 

 

      
      

        
んまあ、なかよし。

 

 

 

 

 

 

 

 

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がんばって続けますとも。

 

 

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2013年12月 4日 (水)

バルスぞ

『中国が南西諸島周辺に

「防空識別圏」なるものを勝手に設定し 

日本はもとより、米・韓などの周辺諸国が

反発している』というニュース。

(読売の記事へのリンク)


























『防空識別圏に無許可で飛行機が入ると

軍用機がスクランブルを掛けることもある。』

 

『むう…』

 

『だから、アメリカなんかはトラブルを恐れて

民間機の飛行計画書を提出しています。』

 

『日本もそんな三跪九叩頭礼みたいな

屈辱的なことをやってるのか?』

 

『いや、日本はやってません』

 

『……』

 

『…当然ですよ。

なんで日本がそんな屈辱的な…』

 

『いや、やろうっ』

 

『は?』

 

『フライトプランを提出しろ。』

 

『はあ…』

 

『航路は、福岡-台北。』

 

『微妙に神経をひっかきますね。』

 

『飛行機体は、ギガント。』

 

 

00000000000000000000000000000000000      

 

 

 

 

 

『え゛?』

 

『機長はカーネル・ムスカ。』     

 

『え゛?』

        
                

000000000000000000000000000000000_3    

まるで

○○人が

ゴミのようだ…

 

 

 

『そのくらい強力な飛行機を投入しても

いいんじゃないか?』

 

『アメリカがB-52を投入してましたけどね』

 

『どうせ撃墜なんか出来やしないんだ。

新兵器の実験場にしちまえ。

むこうも「防空識別圏」とか生意気に名乗って

いる以上

哨戒力の全力で対抗してくるだろう』

 

 

『日・米・中・韓の対空哨戒力の博覧会になりますな』

 

『日本も(以下自粛)とか投入したらいいのに…』

 

『ほんとに命が死ぬからやめて下さい』

                      
           

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、『今日の一枚。』

 

 

 

 

 

 

 

『そんなら「平和なカーネル」ならいいんだな?』

 

『あの人ですか?』

 

『1985年の阪神日本一に興奮した群衆によって

道頓堀に投げ込まれて24年間泥水に浸かっていた

サンダース大佐だっ。』

 

 

000000000000000000000000000000000_2              

 

まるで俺が

ゴミのようだ

 

 

 

 

 

 

この人の『呪い』は強力で阪神を今日に至るまで

『日本一』にさせていない。 

 

 

 

 

 

                        

 

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2013年12月 2日 (月)

60になって、『お前はうちの子じゃない。』

『自分が赤ん坊の時に、

産婦人科で取り違えられていたので、

あるべき道と異なる運命を歩むことを余儀なく

された男性がいる。

彼が損害賠償を求めたら認められた。

ただし原告の男性の年齢は、60歳 

というニュース。

(毎日新聞の記事へのリンク)


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『……』

 

『……』

 

『毎日新聞の書き方も遠慮がないですけど』

 

『えーと、原告の人は誕生から十数分後に

生まれた 赤ん坊と取り違えれられて、

そのことを全く知らずに 57年間暮らし続けた』

 

『あいにくと「育ての親」は経済的にも家庭的にも

恵まれなかった』

 

『金額の多寡で幸せを測るのはどうかと思うが…』

 

『でも、取り違えられた本来の家のほうは

経済的には比較にならないくらい豊かだった

らしいんです。』

 

『弟3人も含めて大学院まで修了。  

取り違えられた『本人』は、

親父から継いだ不動産会社の社長』

 

『間違えられたほうは?』

 

『親父が死んで、育ての母はやっぱり3人の子を

育てる。  生活保護は受けたけど、それぞれを

立派に育てた。』

 

『へえ…』

 

『だけど、本人も大学進学を諦め

トラック運転手になった』

 

『……』

 

『トラック運転手だって立派な職業だぞっ。』

 

『もちろんこの毎日の記事も

「取り違えたから社長と運ちゃん」

っていうあたりが、差別意識に満ちてますね』

 

『しかし50年以上経って出生の秘密を知らされても

なあ…』     
       
       
       
       
          
         
       
               
        
       
           
         
         
          
         
            

             
           
                

『で、この記事で不思議な点があるんです』

 

『…ほう?』

 

『取り違えられた子が訴えて、

気の毒だから賠償金を払いなさい。

っていうだけなら

まあ、よくある不幸ってことで許せますが…』

 

『そんな状況よくあるのか?』

 

『ないですかね。』



 

 

 

 

 

 

 

 

 

小公女で、親父が死んで寄宿舎の院長の扱い

が変わったら腹が立つだろう』

 

『そういう意味で言うと、この取り違えで

社長になったラッキーなほうの兄もかわいそう

ですよ?』

 

『…そう?』

 

『自分と関係のない取り違え事故のおかげで

親子関係を否定され、戸籍から追われたという

ことは、法定相続人でもなくなったんです。

(遺言で相続を指定される可能性は、

一応ある)』

 

『小公女セーラは親父の親友に、偶然出会うことで

巨額の資産を手に入れ、寄宿舎の婆院長を

蹴り倒して、文字通りプリンセスになる』

 

『よかったじゃないですか。』

 

『でも、そこに

本人の努力も実績もないんだ』

 

 

『あ…』
           
           
              
         
         
        
         
        
         
         
       
         
       
        
          
      
       
       
     
       
        
          
       
            
       
        
             
             

 

実の弟らが、

取り違えられて「兄」として 

一緒に育てられた人物と容姿や性格が 

似ていないことを不審に思い、 

2009年、DNA鑑定で血縁関係がないことを確認。 

産院の記録から「兄」と同じ日に生まれた男性を  

捜し出した」っていうこの兄弟も、

なんかおかしくないか?』

 

 

『そこらあたり

とんでもない骨肉の争いを感じますね…』

 

『遺産相続のトラブルかなあ…』

 

『社長の地位を追い出したいのかも知れません』

                        

『しかし、「今年1月に別の訴訟で、 

男性と実の両親との親子関係が確定した」っていう 

判決まで出てるんだから、資格は失うかも知れん』

 

『でも社長は追われないでしょう。』

 

『一族企業だったら、株主総会なんか

どうにでもなる。 

もう、この人は、トラックの運ちゃんに

なるしかないかもよ?』

 

『だからそういう職業差別のようなことを…』

 

『だって、毎日がそういう報道をしているじゃ

ないか。』

 

 

 

 

 

 

 

『訴訟で勝った「真のお兄さん」は、

社長にはならないんでしょうなあ。』

 

『まあ、お雛さまの首みたいに社長の首を

簡単にすげ替える 田舎企業は

いくらでもあるが、どうだろう?』

 

『相続人にはなるんでしょうねえ。』

 

『裁判所が親子関係を認めてるんなら 

この人の法定相続分は認められるんだろうが』

 

『……』

 

『……』

 

『この問題は誰が悪いんでしょう…』

 

『一番は取り違えた奴だろうが…』

 

『もっと罪なのは…』

 

『60になるまでまで解決できなかった

ってことだよな。

        
        
                 
          
          
       
         
           
        
           
         
        
        
             
         
         
          
            
           
では『今日の一枚。』















            
        

         
         
       
          
        
     
        
       
        
         
        
        
        
     

『しかし…』

                 

『あんた達は兄弟なのに似てないねえ、とか…』

 

『お前は橋の下で拾ってきた子だよ』

 

『そんな台詞は、日本中の家で言われている

だろうけど』

 

『ここまでの争いになるのは 

見たことがありません…』

 

 

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みにくいアヒルの子も 

かわいいよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

                        

 

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まだ、やめないよっ。

 

 

 

 

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