正力さん、トイレは和式でやるものですぞ
『町田市は…今年中に5校のトイレを改修する
予定でその後も進め、2017年度までに、
全62校のうち、旧態依然としたままになって
いる47校を一新する計画』だってさ。
(読売)
三多摩郡 町田市で、小学校のトイレを
和式から洋式に切り替える。
今年度中に5校で実施。
そのご予算たるや、
あきれたことに5億4700万円。
読売新聞の著作権なんか、佐村河内以下に
認めないので リンクするだけではなく、
全文を引用する。
新聞記事のリンクなんて すぐに消えてしまう
だろうが、心あるインターネットユーザーによって
このくだらない文章が (以下自粛)。
そもそも和式である、というのが理由で
『臭い』『汚い』『暗い』という訳では
ないだろう。
そしてなぜ和式だと『旧態依然』なんだ?
この記事を書いた人が、よほど小学生の時代に
便所に関して 暗くてつらい思い出があるのは
よくわかったが、これほど論理的につながりの
ない文章を発言小町以外で見るのは
久しぶりだ。
『和式=「汚い、臭い、旧態依然」』
というのが、記事の『当り前の了解』であり、
大前提になっているが、まずそこが違う。
どんな便所も掃除しなければ
『臭くて汚い』
和式も 洋式も、おなじことだ。
そもそも、『暗い』ことはに関しては
便所の和洋と関係ねえだろう。
そして、『湿式』だ『乾式』だと、中途半端に
建築のことを 齧ってるらしいから教えてやる。
あ、
その前に、便所の和洋に関する一般的な説明を
しておこう。
読売と町田市に対する罵声はまだあとだ。
(以前にも同じような記事を書いていたしな。)
え?
なに言ってんのあんた。
こんなもんで悪口が終るわけないでしょう。
そもそも和式便所ってのは俗にいう
『きんかくし』 がある便所。
蹲踞してうんこするスタイルです。
洋式は、椅子式に座ってするやつですね。
なにが『洋式』か、というと
便所のこういった方式は、地中海文明に特有の
もので、独特だったから。
古代ギリシア、ローマの遺跡でも
『洋式の公衆便所』が出てくる。
トルコ西部のイオニア地方にある
古代ローマの遺跡。
ローマ人はこの間隔で
和気藹々とうんこしてたのか?
隅っこで用を足すのは
相当に勇気がいると思うぞ。
だから、便所の『和洋』というのは、
地理的には今も昔もトルコで
きっぱりとわかれている。
むしろヨーロッパ式の椅子で座る
『洋式』のほうが地域的には少数派だ。
ところが、ゲルマン人がローマ帝国に
なだれ込んできたことで、
この未開人がこのスタイルを取り入れた。
こいつらが、一時的とはいえ
地球を征服しちゃったもんだから
この『洋式便所』が『ワールドスタンダード』
のようになってしまった。
前にどんな奴が尻をつけたのか 分からない
ような便座。
小学校なら、うんこをだだ漏れさせる奴がいる
と思うけど、この 薄汚いスタイルをうちの子
にも使わせろですって。
和式なら、足元さえ気をつければ
『継続使用』が可能だが、
洋式では不可能だというのに…
この気持ち悪いスタイルが
『おー、ヨーロッパ。かっこいいですね』
という国賊ども、
こうやって三多摩や読売によって
日本中に広められようとしている。
いちおう建築士らしいことも書くと、
和式の便器をコンクリの床に納めようとすると
半分埋めないといけない。
『和式便器の防水納まり』っていうのは
四半世紀前の土建屋には、必須の知識だった
のだが、もう 今の新入社員は
そんなこと知らなくてもいいんだろうな。
くすん…
便所の床にアスファルト防水をしようとなると
防水層を壁まで立ち上げないといけないから
壁は半磁器タイルが楽だ。
(もちろん、ほかの仕上げも可能。)
洋式の便器は床に置くだけなので
普通は、アスファルト防水をしない。
というかできない。こともないけど
非常にめんどくさいので、堅気な施工会社は
やらない。
だから床は長尺シート、
壁はボードにペンキかビニールクロスいう
見積もりの人が大喜びする、
くそ安い仕上げが一般化した。
それをもって、
『従来の旧態依然の仕上げから一新』
ときた。
馬鹿じゃねえの?
まあ、いまさら
施工とメンテナンスのめんどくさい湿式の便所
を作れ、とまで言うつもりもない。
だけど、いま現在、
まともに機能している便所を
『和式なんて暗くて不潔』という、
わけの分かんない理由で 5.5億もかけて、
ぶちこわして、作り直すのはおかしいだろう。
(便所の改修工事って結構手間がかかります)
さらに来年度以降も
順調に下痢便のように予算を垂れ流していく
予定だそうな。
今年度が5校で5.5億で、
全47校だったら単純計算で累計52億だ。
金持ちだな、町田市。
52億円の使い道は、便所以外にないのか?
それ以外にも、『デッキブラシでごしごし』
というのを読売は非難しているが、
逆にいえば、
和式なら丸洗いができるということ。
洋式ではできない。
床に水が流せないのだ。
下の階に漏れちゃうのである。(本当)
清潔に対して意識の高い町田市のご父兄の皆さん。
便所こそ丸洗いするべきでは
ありませんか?
これが長尺シートの床で、
掃除の時間にモップでくるんとかやって
『あらあ、ちゃんと掃除したの?』
『拭いたもん、ですっ。』
『昨日ここでうんこ漏らしたのはあんたなのよ?』
『わーん、先生。それはみんなの前では
言わないって約束だったのに!』
『あんたの立場なんかより、
そこに見えてるうんこの滓がいやなのよっ』
和式便所に座らせるのを学ばせることも
デッキブラシで掃除をさせるのも、
立派な教育だと思うよ?
では、『今日の一枚。』
ローマ帝国になだれ込んできたゲルマン人は
便所の習慣も持って帰った。
ところが中世ヨーロッパの街には下水なんか
ないのだ。どうしたか、というと
部屋の中で椅子式のおまるにした。
もちろんすぐ溜まってしまうのでので
どうしたか、というと
窓を開けて道にぶちまけた。
うんこをかけられる
ロンドンの酔っぱらい
ヨーロッパのジェントルマンがマントを掛けて
いるのは、うんこをよけるためであり、
マドモアゼルがハイヒールを履いているのは
うんこを踏まないためなのである。
小学生を爆笑させるキーワードが
『うんこ』
だということを知らないんだろうか。
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(今日の反省)
いい年して『うんこ、うんこ』というのはやめようと思う。
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