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2014年5月 3日 (土)

追突の日

5月2日未明、ソウルの地下鉄で停車していた

車両に 後続列車が追突、240人が怪我をした、

というニュース。

(読売の記事へのリンク)












奇しくも、この日は日本最大の追突脱線事故 

三河島事故が起きた日、でもある。


1962年(昭和37年)常磐線の三河島駅に到達

するために長大編成の列車を曳く蒸気機関車が、

喘ぎながら10/1000という、

非常につらい上り勾配を登っていた。

この機関車が事故の原因。



蒸気機関車牽引の貨物列車、というのは

上り坂で止まりたくないそうだ。

一度止まってしまうと、連結器が伸びきって

再始動がめんどくさい。

最悪、坂の下まで戻らないといけない。


この時の貨物列車は、本来 三河島駅での

下り旅客電車の通過後

駅構内に入るはずだったのだが、

この日は東北地方の地震のおかげで

ダイヤが乱れていた。






貨物列車が本線に入る構内信号は、

当然『停止』だったのだが 

『停車』を嫌った運転士は構内の安全側線に

入ってしまう。


入るだけなら、まだよかったのだが、

なぜか安全側線で脱線。

あろうことか下り本線にかぶさるように倒れて

しまった。

安全側線の意味がない。

そして、三河島駅の駅員は後続の列車に警報を

出さなかった。

そこに本来の下り電車が衝突。



こいつがさらに上り本線にかぶさるように脱線した。

乗客は、降りて線路を歩きだすのだが、

さらにそこに上り電車が突っ込む。








もう、なんかドリフのコントじゃないかと

思うんだけど

国鉄史上最悪の多重衝突事故で、 死者162人、

重軽傷者350人以上という大惨事となる。



                    
       

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まあ、蒸気機関車の三河島事故の時代と、

21世紀のソウルの地下鉄を比較してはいけない。


ソウルを擁護しているんではないぞ?


逆だ。




今回、追突した電車の運転士は 

『最後まで非常ハンドルを振り絞ったが

止まらなかった。』 

と言っているらしい。


嘘だ、とまでは言わないし、

ATCやATSが作動しないというのも、

おかしいけど、生きてるんでしょう。

逃げたんだ。それはいいよ。命が第一。



だけどあんた、修学旅行生を閉じ込めて

被災させたくせに 真っ先に逃げ出して

非難されている、 あの貨客船の船長を

意識してるだろう。



                      

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パンツで逃げてます。 

船長です。






ソウルの地下鉄事故が、

ヒューマンエラーなのかどうかはまだわからないが

貨客船沈没事故は、人災の部分が大きそうだ。



三河島事故は裁判が終っていて、

最初に停止信号を無視して構内に進入した

機関車の機関士、助士は有罪。


さらに、衝突の前に、後続列車や乗客に警報を

出さなかった助役などが処罰を受けた。







交通事故でもなんでも、追突したら

したほうが100パーセント悪い。

『だって、前の車が急ブレーキを』といっても

『それならどうして十分な車間距離を

取らなかったんですか?』

と言われたらおしまい。

民事でも刑事でも確実に負ける。



だから『追突ゴロ』なんていうのがいるのだ。

後続車の車間が詰まった時点で、ガツンと

ブレーキを踏む。


『単純追突』なら保険屋もめんどくさいから

喧嘩しないので確実にもうかる。

そのあと、首にギプスをして、

『おおーう、むちうちでよーう』なんてやれば

完璧だ。


なにが?




自動ブレーキのこの時代、商売がやりにくいだろうが

まあ追突なんて、するほうが恥だよね。

















では、『今日の三河島事故。』




















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