おじいちゃん子、118人。
タイトルの「おじいちゃん子」というのは
「おじいちゃん大好き」というかわいい孫
のことではなく、本当にじいさんの精子から
産まれた子、らしい。
旦那に子種がないので爺さんから種をもらった
という子供が既に118人いる、というニュース
(朝日新聞の記事へのリンク)
男性不妊、というものがある。
つまり射精はできるんだけど、精子の数が
少なかったり、運動性が低かったり。
SAFE SEX
うん、ごめん。
こういうこと書くから嫌われるんだよな。
で、
男性不妊の治療法は『なんでてめえのザーメン
かき分けて比較的元気な精子探すのかなあ』
という風に苦労して体外受精する、
という方法がある。
(日本産婦人科学会 倫理に関する見解)
ところが『お前の精子、駄目か』という場合には
顕微授精という方法が行われていて、
ガイドラインがこちら。
(日本産婦人科学会 顕微授精に関する見解)
この文章、いらいらするくらいわかりにくいんですが
『第三者による精子提供』を認めてるんです。
具体的にはこちら。
なんで歯医者がま○こに口出すんだろう)
つまり、精子提供者は
『遺伝性疾患のない第三者』で
『ABO式血液型でばれないような奴』
であり
『徹底的に匿名』である。
つまり、種のない親父の実子として戸籍に載るから
生まれた子供が戸籍謄本を見て怪しむことはない。
精子提供者の男性が、『あの子は顔つきといい
仕草といい、全部おれのものじゃないか』といって
面会を求めても『瞼の父』なのである。
ここが今回の問題なんですよね。
日本での精子提供は比較的歴史が古いらしいん
だけど 定着、したかどうかはともかく
受け入れられたのは
『匿名性の徹底』ということにある。
元気いっぱいの精子提供者が作った男の子には
共通に体にあざがある、9人集めて
アストロ球団。ということはできないのだ。
精子提供者が『子供』を特定することはできない。
そしてまた、子供は実の父親を知りうることもない。
それは両親もおなじで、
『今日のザーメンは元気でっせ』と言われて
顕微鏡に入れらるだけだ。
前置きが、長々するのはいつものことだい。
でもちょっと、疲れた。
で、
今回問題になっているのは『匿名性』が崩された、
ということですね。
もう地元では、『あの赤ちゃんはお爺さんの』
という噂が
マッハで飛び交っていることだろう。
まあ、親子関係はどうなるのか?というと、
ここは学会のガイドライン通り、
『名義上の父親が、戸籍上の父親』に
なるんだろうけど。
でも『じいちゃんの子』であることは、
周知の事実であり、
1996年からこの『施術』を行っていたらしいので
最初の子は、すでに18歳だ。
彼氏もできるかもしれない。
『お父さんに紹介してくれよ。』といわれて、
じいちゃんのほうに案内されたら、
君には望みがない。
あと、めんどくさいのは遺産だろうな。
じいさんとしては、DNAを引き継ぐ生物学上
の息子、娘に
法定相続分以上の遺産を
遺言で残してやりたいだろう。
義姉が義妹が親戚中の女どもが、
『あたしにもじいちゃんのザーメンを』
と股をひらくかもしれない。
子供に恵まれなかった、という意味では
あたしもおなじなんだけどさ。
生まれた子供は 、そういった出生であれば
周囲の好奇の視線に常に晒されることになるんだ。
じいちゃんが精子提供者であれば
本人も周囲も、なにより医者が、
沈黙を守れねえんだろうなあ。
受精の段階で、
子供に選択肢はないんだから、
そこは、医者が両親が、
配慮してやるしかないんですよ。
係属のルールを崩すのはおかしい。
最優先に、子供のことを考えてやろうよ
じじい勃起させてるんじゃねえ。
では、『今日の一枚』
『福島第1原発事故 震災扱う漫画、作者ら
「自由な批判を」』 という重いテーマで
パネリストとして並ぶ重厚な漫画家の皆さん。
『美味しんぼ』の、鼻血漫画をベースにしての
シンポジウム。
山本おさむって
こんなおっかない顔してるのか。 大きくしても 意味わかんないですよ。 『くるくるくりん』とか単行本で持ってたもん。 腕組んで、『先生』になってほしくなかったな。 (クリックしてくださいな)
とり・みき先生の作品
しりあがり寿先生の作品
こういう人たちは、壇上で名札ぶら下げられて
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