« クリスマスイブ・ラプソディ 2014 | トップページ | 『ゴッドハンド』から『キッドハンド』へ »

2015年3月 1日 (日)

違うんだサマンサ 訊いてくれ

ほほう、もう3月になっちまいましたか。

今年も、なん―にもしないまま2ヶ月経っちまいましたよ。





この間、おまえはなにをしていたのか、というと入院ですよ。

これほど悲愴感のない文章を書くやつに

まだ総括なんか無理なので、いずれまた。






では、旧作の再掲。








どうぞ。




バレンタイン・ラプソディ ver.2.0 (2012.02.13)




『では、これから

『義理チョコじゃ間に合わない。ギリギリ・チョコレート講座」

を始めたいと思います。』

 

『あなた、初めて?』

『すごいっすね、最近の婚活講座にはこんなのがあるんだ…』

 

『みんなっ、気合いはいいかっ?』

 

『うすっ。』

『来週には、もう40ですっ。』

 

『そうだっ。お前らは武井咲や長澤まさみじゃないっ。

おばさんなんだっ。

「義理チョコ」は、おばさんがチョコを渡せる

唯一の合法的なチャンスなんだっ。』

 

『合法…』

『さりげない義理チョコが口にしたらすごくうまい。という、

「奇跡の義理チョコ」の技をぜひあたしたちにもっ。』

 

『よしっ。まず、テンパリング1000本っ。』

 

『だだだ、誰がてんぱったおばさんだって?』

『違う違う違う、チョコを滑らかにするための行程よ。』

『あああ、大理石の板が冷たい…』

 

『馬鹿野郎っ。気合い入れていけっ。合言葉合唱っ。』


『あたしら、人生,徳俵っ…』 

『あたしら、人生,徳俵っ…』


『足がかかって、はっけよいよい。』 


『あたしら、人生得徳俵っ…』

『あたしら、人生得徳俵っ…』

『あたしら、人生徳俵っ…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『あ、あのさ…』

 

『はい?』

 

『ち、チョコありがとう。

あんな汚い下駄箱に入れてくれて恥ずかしいよ…』

 

『…いえ…それで、先輩の気持ちは…』

 

『うれしいよ。ありがとう。』

 

『…あ、あたしもうれしいです…』

 

『……』

 

『……』

 

『それで、ひとつお願いを聞いてもらってもいいかな?』

 

『はいっ。』

 

『このチョコを、もう一度手渡してくれないか?』

 

『はい?』

 

『チョコを手渡す時、「先輩、これ」っていいながら

胸に向かってどんってぶつけるように手渡してほしいんだ…』

 

『へ?』

 

『どんって、手渡してそれで、俯いたまま

「てっ」っていって、振り向かずに走り去っていく…』

 

『…いま、やるんですか?』

 

『頼むっ。夕陽のさす下校時の駅、

卒業間近の先輩に、後輩が思いをぶつけるように…』

 

『わ、わかりました。

先輩、シチュエーションに酔う人だったんですね…』

 

『じゃあ、僕はここで電車を待ってるから。』

 

『……3番線 海士有木行、下り線ホームに到着いたします。

お客様は白線の内側で…』

 

『先輩っ。これっ。』

 

どんっ

 

『ああっ,男の子が線路に落ちたぞっ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ただいまあ…』

 

『あーら、遅かったわね。バレンタインデーなのに…』

 

『ははは、職場の飲み会さあ…』

 

『…ふーん。今年の義理チョコは?』

 

『これだよ。不細工だろう。だからまだ食ってないんだ。』

 

『あら、あらあらあら。おいしいじゃない、これ。』

 

『え?そうなの?』

 

『完璧なテンパリングで口当たりも滑らか。しかも素材が違うわ。

ふうぅーん…こんな女の人がいたのねっ。』

 

『違うんだサマンサ 訊いてくれ』

くれたのは、職場のお局さ。若いやつに手当たり次第配って

それで、今日の飲み会だったんだよ…』

 

『あ、あら…眠くなってきたわ…』

 

『はっ…』

 

『ろうしたのぉ?…』

 

『そういえば、今日の飲み会でも若いやつがだいぶ

持ち帰られてたな…』

 

『くー…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、『今日の「お気に入りCM」。』

九州新幹線の開業キャンペーンのCM。

 

そうか、もう4年経つのか… 

『新幹線は観光だけじゃないよ。』ということらしい。

 

「新幹線通勤」なんかには

個人的には、賛成できないところがある。

 

 

でも、こんな風に手触りのある笑顔を見せられたら、

ずるい。

 

 

にほんブログ村 その他日記ブログへ    




             

 

 

トマト・ダイエット・ラプソディ (2012.02.13)

トマトに含まれる物質に

中性脂肪を下げる作用があるものが見つかった。

一日あたり、トマト6個かトマトジュース600ml飲めば痩せるぞ。

というニュース。

(読売の記事へのリンク)

 

 

 

『お、お姉さん。ト、トマトあるよ…』

 

『あら、頂戴。どこのスーパーでも売り切れなのよ。』

 

『そうだろう。痩せるためなら隣町まで走る、

3時間並ぶ、というのが日本人さ。』

 

『そこまでやれば、痩せそうなものだけどねえ…』

 

『とにかく、昔も、テレビが紹介したら

納豆やレタスが消えたでしょう。』

 

『…だからいま、トマトなんて手に入らないわよ…』

 

『生の果実は高くなったねえ。

でも目端が利く奴は、もうトマトジュースを買い占めている。』

 

『だから、あなたは何を売ってくれるの?』

 

『の、濃縮トマトさ。

完熟トマトを3日3晩煮詰めたものをピュレにしたんだ。』

 

『…でも、あたし。トマト嫌いなのよ。青臭いじゃない。』

 

『そ、そういうことをおっしゃるお客さんのために、

スパイスと砂糖を加えてさらに煮詰めたものがこの商品さ。』

 

『……』

 

『……』

 

『それって、ケチャップじゃない。』

 

『まあ、そうともいう、かな…』

 

『ケチャップ食べてもやせないわよ…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『しずちゃんっ。体重が増えてるぞっ。』

 

『うすっ。サーセンっ。』

 

『君はもともとヘビー級だ。

そのウェイトをミドル級にまで落としてるんだ。』

 

『うすっ。つらいっす。』

 

『でも、ヘビー級はオリンピック種目じゃないんだっ。』

 

『うすっ。カンボジア人になってもオリンピックに出るために

苦労している、猫先輩のことを思えばっ。』

 

『そうだっ。日本人女子のボクシング選手枠は3人だっ。』

 

『うすっ。』

 

『「ボンバー・ジャパン」の一員になれるように減量しろっ。』


『……かっこ悪い名前だなあ…』


『なんだと?』


『うすっ。』


『とにかく、君は太る体質なんだ。

明日の計量までは水を飲むなっ。』

 

『ええっ?』

 

『何も口にするなよっ。』

 

『…うすっ…』

 

 

 

 

 

 

 

 

『しずちゃん、食べないと体に毒よ?』

『葉子お嬢さん。大丈夫ですよ…』

 

0000rikiishi2
  

 

いいんだ、

料理を下げてくれ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『うォおおおおおお』

 

『や、山崎さんっ。』

 

『おおいっ。どけっ。』

 

『山崎さんっ、』

 

『水…水っ…』

 

『山崎さん。だめですっ。

水を飲んではいけませんっ。』

 

『おおう、トマト…トマトならいいんだっ。』

 

『山崎さんっ。』

 

『どけいっ。』

 

『……』

 

0000rikiishi 


ああっ、

トマトに針金が

巻かれているっ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、『今日の葉子お嬢さん。』

 

 

 

 

 

 

 

『もういいのよ。このトマトをお食べなさい…』

0000rikiishi4_2

 

 

お嬢さん、

トマト用意しとくなよ

 




『よ、葉子お嬢さん…』


『さあ、もういいのよ…』


『違うんだ、お嬢さん、訊いてくれ。』


『どういうこと?』


『門題は、針金じゃねえってことですよ…』






『…え?』


『お気持ちだけいただきます…』 

0000rikiishi5  

 

 

 

 

 

 

『し、しずちゃんっ。…』

 

 

 

 

にほんブログ村 その他日記ブログへ 











   

 

 

バレンタイン・ラプソディ 2012 (2012.02.14)

『さあっ。いま、東京電力本社前では

 

カカオ豆をもった、多数の群衆が集まっているようです。』


『おいっ。君達っ。解散したまえ。その豆をどうするつもりだ?』


『当然撒くのだ。』 


『暴力や暴行は許さんぞっ。』 


『馬鹿野郎っ。バレンタインは縁起ものだっ。』 

 

『愛だろ?愛っ。』 

 

『去年の凶運を払ってやろうという愛じゃないか。』 


『むう…』 


「しかも、今回用意したのはジャコウネコのふんからとれる、

 

という「コア・ルピック」という高級豆だ。』 




『おお、100g 10,000円という最高級カカオ…』


『俺は、そんな高級豆は持ってこられないから

ジャコウネコのうんこを持ってきたっ。』 

 

「ジャコウネコのふんだって日本じゃ手に入らないから

うちの猫のうんこそのものを持ってきたっ。』 



『待て待て待て。』 

 

 

『あっ。西沢社長がいるぞ。』 

『前社長の清水もいやがる。』 

『うんこ撒け。うんこ。』















『あのですね?』


『…はい。』


『こういう小学生みたいなことを書くな、と言ってるんです。』


『…でも、止められないのよ…』


『あんたは気持ちいいかも知んないですけどね。

こないだ、同じようなことを書いたでしょう。』


『…はい。』


『そうしたら、「閲覧履歴」に「○○○tohoku-epco.co.jp」って

人が複数来てたんです。』


『誰?それ。』


『東北電力ですよ。』


『うひゃあ。』


『私に読み取れるようなIPアドレスを使うあたり

たぶん、個人で見に来てくださったんだと思うんですが。』



『…うーん。』



『あたしゃあ、

インターネットってのは怖いなあ、

と思い知りましたよ。』

 

   












『よう、江崎。帰りかい?』


『ああ。』


『じゃあ、いっしょに帰ろう。』

『さみしいな森永。彼女がいないわけだ。』


『うるさいなー。こうやって下駄箱を開けたら

チョコが入ってるかもしれないだろ?』


『あ…』


『どうした、江崎っ。』


『チョコが入ってる。』


『なんだって?』

『やったなグリコ。』

『見せろ見せろ。』


『あ、おいっ。やめろよう。』


『ちくしょう。きれいな箱じゃねえか…』

『カードがあるぞっ。』

『ちゃんと「世田谷生まれのグリコさんに」

って書いてある。』


『カードを開けるのはやめてくれっ。家で一人で見させてくれっ。』


『かまわんっ。』

『そうだっ。開けちまえっ。』

『なんて書いてあるっ?』


『あ…』






『どくいり きけん たべたら しぬで』

 







『だからね?』



『…はい。』


『こういうことを書くな、と言ってるんです』


『…はい。』

















では、『今日の三枚。』














コピ・ルアック

 

0000_kopic   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


うんこそのもの。









ジャコウネコ

 

0000kazde  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タヌキみたい。

かわいい。










うちの近所のみいちゃん。

 

0000miityan  

 

 

 

 




これほど無防備な野良猫を君は見たことがあるか?





かわいー。








にほんブログ村 その他日記ブログへ  









一枚の板チョコ (2014.02.12)




この物語は、今から15年ほど前の、


とある高校での出来事から始まる。 


1年生ながら超かっこいい北海君にとって、 

2月14日は書き入れ時である。



うん、『書き入れ時』とか書いちゃう時点でだめだろう、とかいう

批判はぐっとこらえて先を読んでください。

しんどいのよ、どこまで長くなるか予想つかないし。



で、まあ、 

彼が、山ほどのチョコを抱えて、家に帰ろう、と 

下足置き場に行くと、そこに三人の女子が待っていた。 


同じクラスの淳子ちゃん、百恵ちゃん、昌子ちゃんだ。

淳子ちゃんが、おずおずと言った。

『あの、板チョコ…三人で一枚なんですが…』

 

『えぇ、どうぞどうぞ。』



受け答えがおかしいだろう、とかいう批判も

ここは、ぐぐっと飲み込んでください。

 

原作を忠実に再現するとこうなるのだ。

再現しなくていいだろう、というセリフを敢えて言わないのも

そこは、大人の度量、ってもんじゃないのかなあ。



『あの、できれば今食べてもらえませんか?』 

『それで、おいしいね、って言ってもらえたら。』 


超かっこいいがゆえに人目を気にする北海君は

何の変哲もない板チョコの銀紙をはがし、

『リボンくらいかけろよ。』と思いつつも、食べながら

『おいしいよ』と言って微笑んだ。



で、まあ、

みんな予想してるだろうが彼は2年生なっても

一枚の板チョコを食わされる。


3年になったら、板チョコが二枚になった。

 

 




高校を卒業した北海君は地元の工場に就職した。
 

すると、卒業するのを待っていたかのように 

みるみると太り始め、髪の毛も危うくなった。


すっかり『モテキャラ』ではなくなった北海くんに

卒業して何年目かの、憂鬱なバレンタインデーがやってきた。


『よう、北海。お前昔はもてたんだってな。』

『下駄箱の前で三人の女の子にチョコを渡されて、

その場で食ったっていう「一枚の板チョコ」の話は

高校の伝説になってるぜ。』


今年も意地悪な先輩が絡んでくる。 

もう、チョコなんかもらえないことを知っているのだ。 

そもそも工場にいるのは男ばかりだし

事務には数人の女子社員がいるが、 

彼のことなど見向きもしない。

 

むしろ、陰で指さして笑っている。



『やめてくださいよ。』、と

残り少ない髪の毛を引っ張られながら、

『どうせ、今年もチョコなんかもらえないんだ。』

諦めながら工場の外を見ていると、

ここには、というか日本には分不相応な、

ベントレーのリムジンカーが入ってきた。


北海君も意地悪な先輩も、いや工場中が見守る中で 

ショーファーがドアを開けて三人の女性を降ろす。


『ちょっと、ここに北海って子がいるでしょ』 

 

あわてて飛びだして最敬礼する工場長に

ミンクのコートを着た女が、わざと尖らせた声をぶつける。

『はっ、たしかにっ。』


そこまで卑屈にならなくてもいいと思うが工場長は

『おいっ。』と、裏返った声で北海君に声をかけた。




周りから突き飛ばされるように外に出た北海君は

三人の目の前で思い切り転んだ。

 

そして、帽子の飛んだ頭をあげて

ミンク、シルバーフォックス、ロシアンセーブルのコートを着た

三人の女性を見上げた。



三人は、北海君をねぶるように眺めまわすと

顔を見合わせて低く笑った。

そして、ミンクが

 

『ほら,今年は板チョコ三枚あげるわ』

 

と、北海君が見たこともないような高級ブランドのチョコを

投げてよこした。





『覚えてる?』


『は?』 と北海君。


『あたし淳子よ。』 とミンク。

『百恵よ。』とシルバーフォックス。 

『昌子よ。』とロシアンセーブル。

『あたし卒業してから京都の病院で働いて

そこで開業間際の医者を捕まえたの。』 

『あたしは銀行員。』 

『あたしは実家に帰って土地を継いだわ。』


『はあ…』



『それで久しぶりに札幌に帰って3人で会った時に

「今年のバレンタインは最高の贅沢をしよう。」って決めたの。』 

『この工場を探すのは苦労したわ。』 

『まさかこんなふうになってるとはねえ。』 

 

そうして、三人は再び顔を見合わせて笑った。



『さあ、そのチョコ。いま食べて

「おいしいね。」って言ってごらん。』



















待てっ。

 

気持ちはわかる。

なにより書いている僕が

一番むかついてるんだっ。












念のため、『一杯のかけそば』全文。



























では、『今日の一杯。』













『あんた、サービスってことで三人前出してあげなよ。』

『だめだだめだ、そんな事したら、かえって気をつかうべ。』
 

と言いながら、親父は黙って、そばを大盛りにした。


00000000000000000000000000000000000











どうやって食え、と?













おまけ














SOBAYA





なぜタモリの写真が出てくるかというと、このひと若い頃

この曲を歌ってたんですね。(この歌は違います)

 

 

 

あーあ、しんど。

 

とりあえずここまでが第1工程。

 

ここまでで2日かかってる、なんて信じてもらえないんだろうな。


あー、しんど。





じゃ、またね。

 

 

 

にほんブログ村 その他日記ブログへ 

 

 

(クリックしてくださいな)  

 

 

 

 

 

|

« クリスマスイブ・ラプソディ 2014 | トップページ | 『ゴッドハンド』から『キッドハンド』へ »

そんな時代もあったよね」カテゴリの記事

コメント

わ~い! 
戻ってきてくださって、
ありがとうございます!

投稿: kitty | 2015年3月 2日 (月) 04時06分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/453502/59097109

この記事へのトラックバック一覧です: 違うんだサマンサ 訊いてくれ:

« クリスマスイブ・ラプソディ 2014 | トップページ | 『ゴッドハンド』から『キッドハンド』へ »