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2015年3月31日 (火)

注釈の多い日本記録

陸上の桐生祥秀選手が、アメリカの競技会で 

追い風参考記録ながら

電気計時としては日本で初めて10秒を切る 

9秒87の記録を出した、というニュース。 

(読売新聞の記事へのリンク)







『追い風参考とか電気計時とか、注釈が多いのう』


『風速2.0m/秒を上回る追い風の元では

「参考記録」ということで

公式記録にはならない。

今回の記録は3.3m/sの追い風だった、と。』


『風速1mちょっとくらいまけたれや。』


『まあ、日本中がそう思ってるでしょうけどね』







『3.3mの追い風、って現場ではわからんのんかね』


『風速を測りながら緑の旗を揚げている人とか

いるんでしょうけど。』


『それなら、こんな無効な記録を取ることは

ないじゃないか。』


『スタートの時にはセーフでも、ゴールに着く

10秒間の間に風が強くなったらだめらしいです』


『じゃあ、無風状態まで待てばいいだろう。』


『追い風制限ぎりぎりまで待ちたいんでしょう』


『そうなの?』


『だって、今回の桐生選手のランニングが

追い風かどうかの境目2m/sの風の下で行われてたら

9.96のタイムになるそうです。』


『0.1秒近くちがう、となるとでかいな。』


『風の影響ってでかいらしいですね。

今回の桐生選手の記録が

「電気計時では」っていう注釈がついているのは

手動計時では9秒8の記録があるからです。

(手動計時は0.1秒単位)』


『9秒8があるなら、手動計時だろうとなんだろうと 

それが日本記録だろう。』


『ところがこれも追い風参考記録で、

風速は9.3m/s』


『まてまてまてまてまてまてっ。』


『なんです?』


『風速10/mだったら、100m10秒だろう。 

この記録は確信犯だよな。』


『…でも、風速10m/sの中で

100m10秒の記録に挑むってことは体感的には

無風状態で競技をするわけだから、

ある意味公平じゃないですか?。』


『…そうか?』


『空気の影響を受けない100m走ってのも

面白いような気がしますが。』


『そんなに空気の影響が大きいなら、

真空下で競技をしたらすげー速いんじゃないか?』


『10秒息を止められる人はたくさんいるでしょうが

急に大気圧がなくなると、肺が破裂して、

体中の液体が出て、血液が沸騰して即死です…』






『しかし、風速9m/s以上の追い風で、

体感的には無風でそれでいまの日本記録を

0.2秒も上回る記録が出せるなら 

それ以上の風を受けたら、風に押されてもっと

速くなる訳だな』


『追い風参考記録ですけどね。』


『ジュディ・ウォンやカメレオンみたいに

脇の下に幕がある服を着て…』


『それ、もうちがうスポーツですけど。』


『追い風最高記録。』


『毎日毎日ろくでもないことを…』


『こないだバヌアツエロマンガ島

吹き飛ばすくらいの 風速80m/sのサイクロン

の中で記録を取れば。』


『お願い、不謹慎なことを言うのはやめて…』
























では、『今日の一枚。』












手動計時の計測員のみなさんが座る台。

00000000000000000000000000000000000

選手1人につき3人の

計測員がついたから

24席もある。

(公式試合は8レーン)






まあ、間違いがあるのは当然だよな、

ということで

3人の平均を採った。


また、スタート時のピストルの音を聞いていたら

100mで0.3秒近く遅くなるので

ピストルの銃口から出る閃光と煙を見る。


だから、ピストルを持ったスターターの後ろには

見やすいように黒い円盤を持った人がいる。


しかし、そこまでやっても気温が15度高くなれば

100mあたり0.01秒速くなるし、(Wikipedia 音速)

第1レーンと第9レーンでは、20mくらい離れている

(陸上競技連盟のウェブサイトへのリンク)ので

やっぱり0.01秒くらいちがう。


手動計時以前にピストルじゃなくてもいいんじゃないか?

と思うが、そこは『気分を出すため』らしい。

(スタート時には光による信号もあります)






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