太陽の街
太陽光発電のソーラーパネルの反射光で、
室内が50℃以上にもなった、として訴訟が起こった 、
というニュース。(産経ニュースへのリンク)
東日本大震災以降、自然エネルギーが見直され、
太陽光発電は、大いに脚光を浴びた。
かつては使い物にならなかったソーラーパネルも進化して
太陽光エネルギーに対する変換効率は、いまや20%を越える。
売電に関する制度も緩和されて、
この大規模太陽光発電というのが一般化してきた。
(Wikipedia 太陽光発電)
その一方で、増えたのが太陽光発電に伴うトラブル。
この種のトラブルを大別すると、
ひとつは『近隣の建物による日影で、発電に支障が起きた。』
というもので、神戸の元町通商店街が、近隣に新築する
高層マンションに文句をつけたりした。
世田谷の還暦婆の雑貨屋の屋根にしつらえられていた
太陽光パネルに影が落ちる、と文句を言って
日影規制などない地域なのにもかかわらず、
補償金をむしり取った、ということがあった。
(太陽発電と高層マンションと読売が消した広告 なつやすみ)
そしてもうひとつが、今回問題になった
隣接地の太陽光パネルによる、
反射光によって起きる『光害』。
(Wikipedia 光害。)
『光害』、というのは昔からあるが、
これはおもに夜間の人工照明による被害のことだった。
昼間光による被害というのはなかったのか、というと
しかし、やっぱり昔からあって、
『隣の窓の反射光がまぶしい。』なんていうもの。
受忍限度の線引きが難しいが
『夜勤だから、昼間寝なくちゃいけねえんだよ。』
ということになると、『ピアノ騒音殺人事件』のように
殺意を醸成しかねない。
今回の事例のように、反射光の輻射熱による『光害』というのも
むかしからあって、湾曲したガラス面だと、
焦点で火災を起こす、というしゃれにならない事故も起きた。
これは大阪府警。
吐かない容疑者は
真ん中に坐らされる
(うそです)
しかし、今回の『光害』は
『建築の不注意』によるものではなくて
『街ごと鏡』にしちゃったことだ。
いくらなんでも近すぎる。
被告の太陽光発電会社も、
パネルの周囲に植栽を施したらしいが、
効果は乏しかったらしい。
『新しい公害』、と言ってしまうと、
とたんに、結論がつまらなくなるんだけど
太陽光発電は都市部でやれ、とは以前から言ってきた。
地熱発電が温泉を枯らしたり、
反原発が地球温暖化を招いたり藤原鎌足なんだけど、
だから、こういうものとの共存というのは
考えないといけないんでしょうねえ。
ふう
ふう。
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