余命1年日記 -21- 生存確認 4 (10月第2週 2016 10 04)
ただいま、10月4日午後10時、
神戸に雨は降っておりません。
「非常に強い台風18号」とやらは、
対馬海峡から日本海の方に抜けていくらしい。
いや、明日から神戸の辺りも風が強くなって、
夕方には大変らしいんだけどさ。
でも、
天気も気温もわからない病室で寝ていると、
台風もノーベル賞も、豊洲移転も点滴殺人も、
なんか、どうでもよくなった。
プロ野球のペナントレース優勝チームって
どこだっけ。
アメリカの大統領選って、まだやってたんだ。
なんかみんな、いそがしそうだね。
F先生がいなくて穿刺とかの処置がないから、
今週は特にそう思うな。
実際は、そこそこ手を動かす作業をやっていて
時間はつぶれるんだけど、
いつのまにか朝で、昼で夜で
「おや、もうご飯かい?」なんてやっていると
「取り残された感」がすごい。
定年で急に暇になったおじさんって
こんな感じなんだろうか。
娘は会社やデートでいそがしそうで、
孫もオンラインゲームでいそがしそうで、
嫁も毎日どこに出掛けるのかいそがしそうで、
みんなつきあってくれない。
すっかり老け込んだ気になって、
猫をなぜてやろうとしたら、逃げられた。
うわーん。
まあ、いいや。
一寝入りしたから、もうすぐ朝だ。
夜が白くなってきた。
今朝は寒いってさ。
わかんないけど。
まだ、雨も降ってないし、
風も吹いていないけどな。
だからここにいると、よくわかんないけどさ。
ついに大台を切って、残りは296日。
みんな、風に吹き飛ばされてしまえ。
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