« 余命1年日記-45- 静かな年末           (12月第5週 2016 12.29) | トップページ | 余命1年日記 -47-                      あけましておめでとうございます            (1月第1週 2017.1.2) »

2016年12月31日 (土)

余命1年日記- 46- 久しぶりを歩く3 明石          (12月第5週 2016 12.31)

12月30日に明石に行った。

 

 

 

年末のTVの話題で必ず取り上げられるのが

『正月の準備でにぎわう市場の風景』

 

神戸だとあんまりそういうところはなくて、

兵庫県下で取り上げられるのが、

魚の棚(うおんたな)という、魚屋さんが並ぶ明石の街。

 

なんだか年末だから追いかけられるような気分になって

外泊許可がもらえたついでに明石にやって来た。

買い物をするつもりは、ない。

 

 

 

 

ここに2年間住んでいたことがある。

結婚した時に嫁が

『ママンがいる明石の町に住みたい』、と

マザコンなことを言い出しやがったおかげで

不本意ながら住むことにした。

 

 

 

ずいぶん変わったなあ。

 

 

 

改札を出たところのJRと山陽電車の高架下の

ショッピングセンターなんて、

住んでいた頃と比べると、すっかり変わった。

 

ルミナリエ以来、人混みが怖いので改札から30mの

スタバで休憩する。

慎重なのはいいが、少しびびりすぎかもしれない。

 

商店街を西の端まで歩いて、

ここにあったペットショップがなくなっちゃったな。

買い物帰りにショーウィンドウ越しに、子犬、子猫を

眺めるのが楽しみだったのに。

店はほとんど変わったんじゃないだろうか。

 

2号線を渡って魚の棚に行く。

駅から遠い西側の方が人が少ない。

だから晦日の今日も

人通りは多いが歩けないことはない。

 

 

 

魚の棚は明石市民にとって、

もちろん身近な市場なのだが

あんまり日常の買い物をしたりはしない。

 

マグロだって冊(さく)で買う方が

安いのはわかっているけど

家で刺身を引くのは大変だ。

 

たぶん東京辺りでは珍しい、

生きたタコが手軽に買える、貴重な市場なのだが

夕方家に帰ると、おかんが台所で

活けタコを塩揉みしているご家庭というのは

なかなかないのである。

 

 

 

だからこの街は、半分くらい観光で食っている。

 

平日の昼間など、大型の観光バスが止まって

関西弁じゃない、いや、時には日本語じゃない言葉を

しゃべる皆さんが、発泡スチロールの保冷ケースを抱えて

買い物をしている。

 

だから並んでいる魚屋のなかには、

観光客相手に高い魚を売りつける質の悪い店が複数ある。

地元の人はよくわかっていて、

私が行った12時くらいには、店頭のトロ箱が

ほとんど空になっている店がある一方、

活きの悪そうなタイを並べている店があった。

 

年末の客は本気の買い物に来ているから騙されないのだ。

 

 

 

観光客が多い証拠に、玉子焼きの店も多い。

やわらかく焼いたたこ焼きをソースではなく出汁につけて食べる。

明石名物だ。

 

久しぶりに食べて帰ろうかと思ったが、

どこも行列ができていたので諦めた。

 

 

 

明石名物というと『焼き鯛』というのもある。

年中売っているのだが、なぜか明石の人は、正月にこれを買う。

 

元旦の食膳、あるいは床の間に飾る。

飾り物だから、串をうって頭と尾を跳ね上げるように

型をつけて、炭火で時間をかけて焼く。

 

これを正月に食うのか、と思いきやすぐには食べない。

松が明けて、せめて三ヶ日が過ぎてから食べる。

お膳に鎮座した鯛の眼を見つめて、正月が過ぎるのを待つ。

だから、この鯛のことを『にらみ鯛』とも言う。

なんでそんな貧乏臭いことをするのかわからない。

しかし、縁起物であることは間違いない。

 

この時期、焼き鯛はいろんな店で売っているのだが

飛び抜けて有名な店があって、魚の棚のすぐそばにある。

 

31日にはすさまじい行列ができて、

10時間待ちとかになる。

人気はもちろんのこと、

そんなふうに日持ちさせないといけないので、

徹底的に水分を飛ばすために、

焼くのに時間をかけるためらしい。

 

わたしが覗いた30日の昼にもすでに

100mくらいの行列ができていた。

 

 

 

2号線と駅前のロータリーの間に、

古びたダイエーがあった。

さらにその足下に串カツ屋、たこ焼き屋などが、

ごちゃっと集まっている一角があった。

 

ダイエーとこの一角が再開発されて、

きれいに建て替えられている。

 

年末に合わせてオープンしたのか、

駅や、魚の棚のほうに向けてのアプローチとなる2階に

でかい空き店舗があったので貼り紙を見ると

『ジュンク堂書店 29年1月オープン予定』とあった。

 

1階は、かつてのごちゃっとした飲食店街を

再現したかのように、小さな店が並んでいる。

 

いくつかの店の名前に見覚えがあるので、

前にあった店のいくつかが再出店しているらしい。

こういう形の再開発はいいな。

 

 

 

しかし、大きく変わったのは駅とこの再開発ビルくらい。

人通りが多かったのは、ここと魚の棚くらい。

ほかは、あんまり変わっていなかった。

 

住んでいた頃から空き店舗ばかりで

『こりゃ長くないだろう』と思っていた

ショッピングビルが意外としぶとく生き残っていたり、

シャッター商店街が、相変わらずシャッターだったり。

 

 

 

たいして歩いていないし、

時間も早かったが、帰ることにした。 

 

歩けば歩くほど、思い出がにじみ出る街なのだが、

もう一度来ることがあるだろうか。

 

 

 

 

 

残り214日 

 

これを書いているのは31日、大晦日の午後8時。

紅白歌合戦をイヤホンで聴きながらであります。

昔は退屈で仕方なかったこの番組が、いまは

『今年はこんな歌が話題だったのか。』と

結構新鮮に聴くことができるようになったあたり

年取ったなあ、と思います。

 

そんな僕も4時間後には、めでたく数えで53。

余命宣告を受けた時は夏で、下手をしたら

年が越せないんじゃないかと思っていたから

うれしいです。

 

 

 

いろんなことがあった一年だったなあ。

みなさんも、よいお年を。

 

 

 

 

  

カモン新年。

 

 

 

 

 

   

にほんブログ村 その他日記ブログへ   

(クリックしてくださいな)  


 

 

 

 

  

|

« 余命1年日記-45- 静かな年末           (12月第5週 2016 12.29) | トップページ | 余命1年日記 -47-                      あけましておめでとうございます            (1月第1週 2017.1.2) »

余命1年日記」カテゴリの記事

コメント

明けましておめでとうございます。
昨年は色々と大変な年だったと思います。
今年もまだまだ大変だと思いますが、
頑張って下さい。
ブログ楽しみに拝見させて頂いているので!

投稿: 5454 | 2017年1月 1日 (日) 23時34分

5454さん、ありがとうございます。
本当にいろいろありました。
2017年もいろいろあるんだろうけど
あんまり考えないで
飛び込んでいこうと思います。
 
また、ぜひ読んでください。
ありがとう。

投稿: natsu | 2017年1月 2日 (月) 09時35分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/453502/69055937

この記事へのトラックバック一覧です: 余命1年日記- 46- 久しぶりを歩く3 明石          (12月第5週 2016 12.31):

« 余命1年日記-45- 静かな年末           (12月第5週 2016 12.29) | トップページ | 余命1年日記 -47-                      あけましておめでとうございます            (1月第1週 2017.1.2) »