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2017年1月の投稿

2017年1月30日 (月)

余命1年日記 -54- おなかが痛い             (1月第5週 2017.1.30)

おなかが痛い。おなかが痛い。おなかが痛い。おなかが痛い。

おなかが痛い。おなかが痛い。おなかが痛い。おなかが痛い。

おなかが痛い。おなかが痛い。おなかが痛い。おなかが痛い。

おなかが痛い。おなかが痛い。おなかが痛い。おなかが痛い。

おなかが痛い。おなかが痛い。おなかが痛い。おなかが痛い。

おなかが痛い。おなかが痛い。おなかが痛い。おなかが痛い。

おなかが痛い。おなかが痛い。おなかが痛い。おなかが痛い。

おなかが痛い。おなかが痛い。おなかが痛い。おなかが痛い。

おなかが痛い。おなかが痛い。おなかが痛い。おなかが痛い。

おなかが痛い。おなかが痛い。おなかが痛い。おなかが痛い。

おなかが痛い。おなかが痛い。おなかが痛い。おなかが痛い。

おなかが痛い。おなかが痛い。おなかが痛い。おなかが痛い。

おなかが痛い。おなかが痛い。おなかが痛い。おなかが痛い。

おなかが痛い。おなかが痛い。おなかが痛い。おなかが痛い。

おなかが痛い。おなかが痛い。おなかが痛い。うんちが出る。

 

 

 

 

 

 

残り183 

 

  

いたい。

 

 

 

 

 

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2017年1月23日 (月)

余命1年日記 -53- お金がない                 (1月第4週 2017.1.23)

先週、ふたつの『免許更新』のために、3万円を振り込んだ。

ひとつが一級建築士の定期講習、というもの。

 

 

 

 

 

 

むかし、姉歯というハゲの建築士がいた。

こいつが構造計算書を偽造する。という

誰も思いつかないような犯罪を犯したおかげで、

とても地震に耐えられない、というマンションなどがたくさん建った。

 

こいつは当然にして処罰されるのだが、

『故意の構造計算書の偽造』という悪辣な犯罪を

法律が想定していなかったために、ろくな罰則規定がなく

こいつ自身は懲役たった5年という甘ったるい判決を受けて

いまは、天下御免に満期釈放である。

 

 

この犯罪を機に建築士法の大改正が行われ、

その中で新たに規定されたのが『建築士の定期講習』。

 

別に、計算書偽造と講習は関係ないと思うんだけど、

この費用が12,000円。

 

 

 

痛い。

 

 

 

 

もう一つが、

一級建築士事務所の登録更新費用、というもの。

 

これも建築士法に基づくもので

5年だったか3年だったかごとに更新しないといけない。

費用は17,000円。

 

 

 

痛いなー。

 

 

 

 

で、まあ。何でこんなケチくさい話を始めたか、というと、

この費用、要るか?

もう死ぬのに。

という、根源的な疑問が、どうしてもぬぐえないのである。

 

 

 

 

建築士免許は、更新しようと思う。

講習と試験を受けないといけないのはめんどくさいが、

せっかく苦労して試験に通ったのだ。

死ぬ時も一級建築士でいたい。

(一級建築士製図試験物語)

 

 

 

 

 

しかし、事務所登録の更新は要るかなあ、と思ったのだ。 

 

うちの事務所が法人組織になっていて、

何人も職員を抱えているのなら、こんな更新登録は当然のこと。

費用だって必要経費だ。

 

でも、うちの事務所。いま、仕事受けていないのよ。

更新しないでもいいかなあ、と思っちゃうのだ。

 

 

 

別に、個人の資格で仕事を請けてもいいし、

建築確認申請を出してもいい。

正直言って、この『事務所登録』に、

何の意味があるのかいまひとつよくわからない、ということもある。

 

 

 

 

でも、更新することにした。

 

独立する時、雨が降る中タクシーで

兵庫の建築士事務所協会に行って登録しようとしたら、

なんか足りない書類があるって言われた。

でも、出直すのが嫌だから

ブックオフの隣のコンビニで何枚も書類を書いて、それでやっと、

登録済証をもらった時の気持ちを大切にしたいからです。

 

 

 

 

でも、痛い。

 

 

 

 

 

仕事探そうかなあ。

 

 

 

 

 

残り191 

 

  

誰か仕事ください。

 

 

 

いまなら、冥途の土産として、いい仕事します。

英訳すると、『GIFT FOR MADE』です。 

 

 

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ほら、ふざける。

 

 

 

 

 

 

 

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2017年1月17日 (火)

余命1年日記 -52- 1月17日                 (1月第3週 2017.1.17))

今日は1月17日。

阪神大震災から22年目です。

あの日以来いろんな意味で人生が変わりました。






今日の神戸は、晴れ。

あの日も、ポカンと晴れていました。

 

 

 
















陽の当たる坂道を上がって振り返ると碧色の海が見えた。

あの街にはやさしい娘達がいた。

 

 



あなたが好きな、あなたが好きです。

 



あなたは、

ちゃんとしなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

残り197日 

 

  

本当にいろんなことがあったんだ。

 



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2017年1月14日 (土)

余命1年日記 -51- 雪の日の朝に             (1月第2週 2017.1.14)

寒いですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

北日本では大雪。

関西でも日本海沿いの地域は雪。

 

 

14日15日は神戸市内でも雪が降るぞ、とたくさん言われて、

さっき外に出たんだけど実はそんなに寒くなかった。

空も曇っていない。

さらに、気温は低いんだろうけど、風がないのだ。

 

 

だから、雪も降っていない。

まだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今は自宅に戻っているので、

夜中にコンビニに行ったりする。

 

そこへの行き帰りも、今日などはそんなに寒くない。

 

 

 

 

 

 

 

中天に浮かんだ月が

乾いた空に南中していて、かんかんに明るい。

 

すごく明るい。

もう、なんか地球にいてごめんなさい、っていうくらい明るい。

 

 

 

 

でも、今日は、センター試験だそうなので受験生がんばれ。

なんだか大雪の地域もあるらしいじゃないか。

早起きして、靴の底を砥げ。

がんばれ。

 

おじさんが受けたのは『センター試験』じゃなくて、『共通一次』

なぜか、この話題を挙げると、みんな笑ってくれるのだが

『センター試験』だって、あと数年で『複数受験を可能にする』

といった、大規模な改革があるはずなのでざまあみろ、だい。

 

 

 

 

 

だから僕が受けた共通一次の時も寒かったよ。

雪の記憶はないんだけど、

やたらと寒かったのは覚えている。

 

受験会場が千葉大で、いざとなったら歩いてでも行ける。

と思っていたから、気持ちに余裕があった。

(実際はバスで行きました)

 

 

ひょっとして交通手段がないくらい

雪が降っている街があるかもしれないので

ちゃんと受験票を確認してください。 

 

 

っていうか、もう、起きろ。

4時だぞ

 

 

おはよー

 

 

 

暖かくして、いってらっしゃい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

残り200日 

 

  

がんばれ。



 

 

 

   

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2017年1月11日 (水)

余命1年日記 -50- どこへ行こう             (1月第2週 2017.1.11)

退院して1週間。

ひまである。

 

 

 

毎回、退院しても1か月持たないんだから、

怖くて新しく仕事を請ける気にならない。

 

そもそも発注がない。

 

 

 

 

去年死にそうな思いで、入院しながら仕事していた

マンションの施主であるK氏夫妻は、

『秋になったら新しい仕事があるから、相談に乗ってくれ』

といっておきながら、年が明けても連絡がない。 

 

 

あの夫婦、七代裔まで祟る。

 

 

 

 

 

 

 

そんなわけで、仕事がないから毎日街を歩いている。

 

 

ところが、最近『どこに行こうか』というのが悩みになってきた。

 

毎日朝から夕方まで好きに出かけていいのだ。

サラリーマン時代なら、涙が出るような境遇なのだが

正直あんまり刺激がない。 

 

 

 

 

実をいうと、東京に行こうと思ったのだ。

 

『激安の深夜バスがある。』ということは、

なにかネットの記事で読んだことがある。

 

調べてみると、東京-大阪間で1800円というバスがある。

すげえ。

往復3600円だったら0泊2日で行ってもいいかな、と思ったのだ。

 

 

しかし、朝の6時半にバスタ新宿に置いて行かれてもどこに行こう。

 

 

 

私の出身は千葉で、千葉には親父の家があるのだが

本人が神戸に来ているから今は無人である。 

 

私も、探せば鍵を持っているはずだが

今行っても、電気、ガス、水道すべて止まっている。

 

無人である、というのは近所の人にも周知のことだから

息子とはいえ中に入って電気をつけていたら、

警察を呼ばれかねない。

 

 

 

 

半日かけて千葉の街を歩くか?

それもちょっと魅力だけど…

せっかく新宿に着くのなら急速に変わりつつあるはずの

新宿の街を歩くか?

もう、面倒くさいからはとバスに乗るか?

 

『はとバス』のあたりで思考停止に陥っているわけだが

どうしよう。

 

 

 

 

まずは大阪で試そう、と思った。

 

東京なら激安バスでも1800円かかるが、大阪ならJRで390円だ。

今日の記事は、一貫してお金の話でしかも、1800円とか390円とか

実に貧乏くさいのだが、毎日遊び歩いていると、

こういう交通費が地味に痛いのである。

 

 

とりあえず大阪駅まで行った。

エレベーターの場所がわからなくて止まっていた電車の車掌(女)に

訊いたのだが、国鉄時代の駅員のように顎で答えやがった。

しかも、この駅にはホームから改札階の3階に行くエレベーターと

1階まで行くエレベーターの2種類があるんだが

顎で教えてくれたから、そういったディテールがわからない。

在阪34年。大阪駅で迷うとは思わなかった。

 

あの女車掌、九代裔まで祟る。

 

 

 

 

今日はいらいらしているなあ。

 

 

 

 

改札を出てもどこに行こうか知恵が出ない。

11月に高校時代の友人が見舞いに来てくれた時に

梅田スカイビルに行った。

 

霧が出ていたのは惜しかったが、面白かった。

 

しかしなあ、それならどこに行く?

明石の時もそうだったが、買い物をするつもりはないのだ。

 

そうすると、梅田でどこに行きたい?

 

 

 

まず、明石で食べられなかった玉子焼きを食べよう、と思った。

あとお好み焼きも。

何より座りたかったし。

 

行動のタイミングが1週間単位で間延びしている気がする。

で、

大阪なんだから、玉子焼きの店なんか、

いくらでもあるだろう、と思うだろう。

 

これが、平日の午後3時という時間だと意外にないんだ。

新梅田名店街の新喜楽なら、玉子焼きはわからないが

お好み焼きならあるだろう、と思って行ってみたら、

夕方の5時まで休みだった。

 

結局、定食屋とも居酒屋とも判然としない店で

まずい玉子焼きを食べた。

 

 

 

 

なんにしても疲れるから4回くらい喫茶店でお茶をしたのだが

お茶代で3000円くらいかかった。

 

地味に痛いなー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

残り203日 

 

  

だから、どこに行こう。



 

 

 

   

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2017年1月10日 (火)

余命1年日記 -49- えべっさん             (1月第2週 2017.1.10)

5日に退院して、なにをしたっけ。

すでに退院から3日。

 

なにか生産的なことをしたのか、というと

実にこれが、まったくちっともさっぱり全然、なにもしていない。

 

 

 

 

 

昨日、8日は神戸は雨。

9日、雨は上がったけど低く曇っています。

関東の山間部では大雪だそうだが

昼間雨が降った後は、むしろ暖かい。

 

さっき、コンビニに行くために外に出たのだが、

『雨が降ると暖かい』という鉄則によって暖かい。 

風がないのもありがたい。

 

うー、このくらいがいいなあ。

 

 

 

 

 

 

9、10、11日は十日戎。

西宮にある西宮戎神社が、日本の蛭子神社の総本山、

ということで、西日本には蛭子神社が多い。気がする。

 

 

 

 

 

近いところでは、兵庫に戎神社がある。

個人的には、地震の前後5年間ほど住んでいたので

毎年通っていた。

 

 

 

久しぶりに、ここに行ってみよう、と思った。

 

 

 

 

兵庫駅に着く。

昭和5年竣工の、この建物は柱の漆喰仕上げといい、

見事な名建築なのだが、

改装前に、ここにあった食堂はなくなってしまって

ローソンになっている。

 

かつては、高い天井の店で、真っ白な漆喰の室内で

黒いスーツのマスターが、

230円のトーストを出してくれたものだが。

 

 

駅を出るとすごい人。

南側に出て、左に向かって歩いて、200mほど離れた

蛭子神社に行く。

 

 

 

 

 

露店が楽しい。

たこ焼き、焼き鳥、焼きトウモロコシ。

匂いがいいけど量が食べられないから辛いな。

 

 

 

 

その場で飲める店もあって、

テントで風を塞いで、カンカンにストーブをたくので暖かい。

 

おでんなど、なかなか路上では食えないものを出してくれる。

日本酒も屋外では売らないよな。

 

むかし一度、このスタイルの店に入ったことがあるが

しかし、非常識に高いので驚いた。

 

寒さをしのぐために入るのはいいが、腰を入れて飲むのは

止めた方がいいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、食べ物屋ばっかりだなー。

むかしは、ここの露店で包丁を売っていた。

 

単に、その包丁屋のイベントだったのかもしれないが

割と大規模な露店で、我が家の包丁は

十数年前にここの露店で買った、出刃包丁だ。

 

 

もっとも、買った時は出刃包丁だったけど、

さんざんに研がれて、いまは刺身包丁のようだ。

 

新しく買おうかと思ったが、包丁屋自身がなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

だんだん遅くなる行列に沿って蛭子神社のそばまで行くと

ようやくえべっさん名物のお供え物が売っている。

 

 

 

関西で商売をする人の多くが、この十日戎に来て熊手を買う。

 

落ち葉掻きに使うあの熊手で、

『お客とお金をかき集めるためだ。』

という話を読んだことがあるのだが、どうなんだろう。

さらにそこに飾るいろんなもんを買う。

 

それは、えべっさんのお面だったり、おたふくだったり、

小判だったり、金の鈴だったり、

なんだかめでたくて縁起がよさそうなもんを、たくさんかざる。

 

これを、店の鴨居に掛けて、1年飾る。

 

飲食店だと、店の煙、焼き鳥だったりおでんやうどんだったり

様々な匂いがついてしまうので、

ビニール袋を掛けるのだが、8月くらいになると

白く濁って死ぬほど貧乏くさい。

 

だけどそんな『実家臭さ』が、『町の食堂』なんだよな。

 

 

 

したがって弊社事務所では、熊手は買わない。

なにが『従って』だ?

 

 

 

 

 

 

でも、ひとつだけ買うことを決めているものがあって、

それが、だるま。

 

達磨も、大きいものだと背丈ほどのものがあるのだが

うんと小さいものもあって、いま目の前にあるのが

高さ3㎝のもの。

 

かわいい。

 

 

 

 

兵庫に住んでいた時から10年以上買い続けているのに

いいことを起こしてくんないから、

ご利益のほどはあきらめているけど。

 

このだるまが来ると『新年が来た』って、思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

例によって、人混みが怖いので

途中でお酒ではなくお茶を飲んで

結局は、お参りせずに帰りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

残り204日 

 

  

もう1月も10日か。

 

 

 

   

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しょーばいはんじょでささもってこいっ

 

 

 

 

 

 

 

  

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2017年1月 5日 (木)

余命1年日記 -48- 退院2017              (1月第1週 2017.1.5)

1月5日に退院しました。

12月22日に入院したから、今回はちょうど二週間。 

 

 

 

11月18日に下血のせいで入院して

一泊もせずに退院したときはまだ具合はよかった。

次第に気分が悪くなり、食事かできなくなって、しんどくなった。

11月27日の日記なんて泣き言しか書いてない。

 

ルミナリエでぶっ倒れたのが12月10日。

その頃から、遠出ができずを人混みが歩けなくなった。

12月22日の診察で、ふらふらしてだるそうな私を見て

ピンときたF先生が血液検査をすると、

案の定、肝臓と腎臓の機能を表す数値が異常に高くて

蛋白質が少なくて、尿酸が多くて、血小板が少なくて

まあ、すぐ死ぬような危険な状況じゃないけど入院しなさい、と。

年末年始の2週間、

あんたを一人にしといたら状況が悪化するだけだから、と。

 

 

そんなわけで、その日にそのまま入院した。

親父にメールして、ワンセグや着替え、

身の回りの物を持ってきてもらって、すぐに寝た。

 

22日、23日、24日と3日間寝たお陰で、

体力を回復できたのは、以前も書いた通り。

ご心配をおかけしました。

 

 

 

ただし、ここまで書いてきたように今回の入院の目的は、

『インフルエンザを始末する』とか『この傷を塞ぐ』とか、

分かりやすい治療の対象物が眼に見えてあるわけではない。

 

『しんどそうだから楽にしてやろう』という、

まことにぼんやりしたものだ。

だから積極的な治療はなにもしない。

具体的には

『きちんと薬を服んで、ちゃんと食事を摂って、安静にする』

 

小学生の生活目標みたいだ。

 

もっとも、どうしても食事を残してしまうので、

最初の一週間は、それぞれ半日かけて輸液をした。

 

しかし、あとは寝ているだけ。

 

利尿剤は服んでいたが、以前のような飲水制限はなかった。

腹水が溜まらないから、あの痛い穿刺もない。

事前に許可はいるが、外出も自由だったから、

年末に魚の棚に 行ったり、

元旦に初詣に行ったりすることができた。

 

 

 

 

4日朝、久しぶりに血液検査と検尿をする。

 

その日の午前中にF先生が来てくれた。

立ち上がって新年の挨拶をしたら、

患者からそんなことされたことがないのだろう、戸惑っていたが、

挨拶を返してくれた。

たしかに病室でやることじゃないな。

 

検査結果について、

『まだ、全部の結果は出ていませんが』と前置きをした上で、

入院したときと比べると大いに改善した。

これなら退院して、あとは外来の通院で経過を見てもいいだろう、

と言ってくれた。

 

入院して楽になった、

特に最近は腹水が出ないので助かります。と、お礼をいうと、

『そう。それ、ぼくも不思議なんですよね』と言う。

 

なに?

 

『去年の夏の始めごろ救急で来られて、入院したばかりの頃、

とにかくたくさん腹水が出る。

あの頃は2、3日おきに穿刺して、

腎臓の調子が悪くなるくらい利尿剤を増やしても水が出てくるから

どうしようかと思いました。』

『じゃあ、なんで・・・』

『薬は細かく調整してました。

だから制御する自信はありましたが、まさか出なくなるとは・・・』

 

素直な人だなあ。

 

『ふふふ、狙い通りですよ』とか言ったとしても、

私が疑うはずはないから、うんと自慢すればいいのに。

 

『今回の入院にしても、なにも治療してないんですが・・・』

うん、それは知ってる。

『薬と食事をしっかりとって安静にすれば、

体調はよくなるっていうことですね・・・』

なんとなく、その台詞のあとに

『この調子なら、あと1年以上生きられますよ』

という言葉が続くことを期待したが、

それは言わなかった。

 

 

 

治療らしい治療をしてないから、今回の入院では、

肝硬変そのものは手付かずである。

この病気が暴れ出さなかった理由はよくわからないが、

節制して機嫌を損ねなければ、

意外と大人しくしてくれるのかもしれない。

 

 

だから言ったじゃん。

人間、案外しぶといって。

 

 

 

 

 

薬をもらって、会計して正面玄関を出ると、

桜の樹がみんな葉を落として銀色の枝が、空に伸びている。

 

昨日までの正月休みには1台もいなかったタクシーを拾って、

いつもは遠くに白くみえる海が、今日は濃い緑色に見える

暖かく晴れた街を帰った。

 

 

 

 

 

 

 

残り209日 

 

  

さあ、どこへ行こう。

 

 

 

   

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2017年1月 2日 (月)

余命1年日記 -47-                      あけましておめでとうございます            (1月第1週 2017.1.2)

あけましておめでとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きちんと挨拶ができてうれしいです。

 

いまは1月2日の午前3時。

自宅にて書いております。

ちょっと年末年始を振り返ってみましょう。

 

 

 

31日の夕方に高校の友人だったK君が来てくれた。

ありがとう。

去年の秋に、いきなり来てくれたからびっくりしたが

よくよく聞くと、やはり高校の同窓生だったM君から

このブログの存在を知ったのだという。

きっかけは、この記事。(デパート火災の日)

 

ひろびろとしたネットの海から、ようこんな記事見つけるなあ、と

思うのだが、M君はこれを読んで『これはnatsuの文章だ。』と

確信したそうである。

 

そんなに特徴ありますか?

 

 

そんなことがきっかけで、高校時代の友人と連絡がとれた。

K君が神戸に来て会いにくれたのは、もう3回目だ。

 

ほかのみんな、

高校時代の文学部のメンバーを中心とした連中も来てくれている。

文学部のことを書いてます。(グーテンベルグの日) 

 

 

同室になった爺さんに『うるさいわ』といわれたので談話室に行って

夕方まで話した。

 

帰る時、『歩いて駅まで下りる。』とか、無茶なことを言うので

休日ダイヤで40分に1本のバスを待って、彼を見送った。

 

 

 

 

 

 

31日の夜は病室にいて、紅白を見ていました。

というかイヤホンで聴いていた。

 

 

実をいうと、この日の病院食に期待していたんです。

蕎麦が出るんじゃないかと。

かけは、配膳が難しいかもしれないからざるででも。

でも、蕎麦は出なかった。

 

31日夕食のメニューをご紹介します。

 

鶏肉のパン粉焼き

つけあわせ

けんちん煮

和え物

年越しにゅうめん

 

『年越しにゅうめん』というのは文字通り『にゅうめん』だ。

味噌汁用のお椀に、だしとにゅうめんがほんの少し、

入っている。

 

蕎麦でさえ細々しいのに、にゅうめんだったらさらに心細い。 

『蕎麦アレルギー』とかのひとがいるからだろうか。

ちぇー、残念。

 

でも、病院としては『年越し』のつもりなんだろう。

ちゃんとメニューにそう書いてあるし。

 

 

 

 

 

 

記念メニュー、ということで元旦のメニューもご紹介しよう。

 

鶏ピタカ 

和え物

ごはん

白玉雑煮

 

また鶏かよ。とは、僕だって思ったさ。

しかし実は、これは大変なメニューなのである。

いつも朝は『パン』なのだ。ここにご飯を出してくれた。

 

白玉雑煮、というのは。

文字通白味噌の出汁に白玉をいれた雑煮。

白玉っていうのは、お麩の兄貴分みたいな小麦粉のかたまり。

まずい。

 

白味噌のおしるこは、京都だっけ。

 

ふーん、と思いながら雑煮と称する食べ物を食べたが、

やっぱりこれは雑煮じゃねえよ。

 

まあ、餅を出して患者が喉に詰まらせるような事故は、

病院としても避けたいだろう。

内科病棟なんて年寄ばっかりだからな。

 

 

 

うちの雑煮は、母親が東京の出身だったから

かつお出汁の澄まし汁だった。

鰹節でだしを取って、そのあとに鶏肉を入れるから、

2種類のブイヨンがとれて、とてもおいしい。

 

だから鶏肉が入る。

あとの具は、大根とニンジンと小松菜くらい。

あんまり入れない。

 

これに、焼いた角餅を入れる。

 

 

父方の家系は、九十九里の出身なので死ぬほど海苔を入れる。

ハバ海苔という、緑色の海苔。

出汁の味がわからなくなるから嫌いだったが

列車で2時間の距離でもこれだけ違う。

具については、あんまりこだわりがないらしい。

母親のしつらえには文句がないようだった。

餅は焼いた角餅。

 

 

 

 

 

 

三賀日は、処置の予定がない。

つまり、穿刺や点滴がない、ということ。

 

それなら病院にいる必要がない。

帰ろう。

と思って、外泊許可を取って元旦の10時に病院を出た。

 

 

 

K病院は浮世離れした山の上にあるので、アプローチの手段は

タクシーかバスしかない。

市バスもあるが本数が少ないので、

患者や病院スタッフが使うのが『病院バス』

 

病院が委託して、外部の業者にバスを運営してもらっている。

正月にもやってくれているのでありがたい。

 

 

 

 

 

 

このバスで住吉神社にやってきた。

バスの停留所がこの神社のすぐそばにある。

 

 

大阪にも住吉神社があるけど神戸にもあるんですよ。

 

 

20分くらい並んで、二礼二拍手してお参りをする。

今年の参詣を感謝して、いやほんと。よく年が越せたなあ。

『来年までよろしく』と、お願いする。

あと、宝くじ当ててください、と。

 

 

 

お参りを終えたら、お守りやおみくじを売ってくれるところに行って

陶器の鈴、干支の鶏をかたどった土鈴を買いました。

 

かわいい。

 

 

びっくりしたのが、10時半に来たときに30mくらいの

列だったのが、11時ごろに帰るときに見ると

3倍くらいになっていたことだ。

 

朝寝坊して、おめでとうと挨拶して、おとそを飲んで

酒を飲んでおせちと雑煮を食べて、

歩いて初詣に来ると、昼前になるらしい。

 

そういう時間感覚が、

もう遠いものになってしまっているのが哀しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年が良い年でありますように。

 

 

 

 

 

 

残り212日 

 

  

今年もよろしくお願いします。

 

 

 

   

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