余命1年日記 -55- ポートタワー (2月第2週 2017.2.6)
毎日毎日、おなかが痛いだの、下痢をするだの、お金がないだの
景気の悪い話ばかりしていて、みなさんも気分が悪いだろうが
私自身も嫌だ。
ちゃんと街を歩こう。
ということで、べたべたな観光をしよう、と思う。
初めて神戸に行った人でも躊躇するような観光地に行ってやる。
そこで行ったのが、神戸ポートタワー。
よその町の人に通じるかしら。
神戸市民でも意外に知らないかもしれない。
これです。
路地の向こうに
『のっ』と出てくるから
びっくりするよ
ブログに写真貼るの久しぶりだ。
実をいうと、いま書いているLenovoのパソコンは、
去年の夏に買ったもので、その直後に入院してほぼ半年入院。
携帯もその少し前に機種変更したから
事実上、ほとんど初めて触っているようなもので、
携帯で撮った写真をパソコンに落としてブログに張り付ける
というミッションを達成するのに3日かかった。
入院中は携帯から投稿しているので、できないし。
おじいちゃんみたいである。
実際のタワーはもっと『唐突感』が強いですよ。
元町通り商店街のアーケードを歩いて、
走水神社のそばの細い路地に、こいつが『のっ』って出てくる。
知らないとかなりびっくりする。
夜に酔っぱらっていたりするとなおさらだ。
光るし。
で、こいつに昇ろう、と。
関西に来て35年。
神戸市民になってからでも25年。
いまだに昇ったことがないのだ。
だって、神戸だもん。
夜景が見えるところなんかいくらでもある。
車で20分で六甲山からの夜景が見える。
すごいきれいだぜ。
K病院からの夜景だってきれいだぞ。
でも、もうそういう文句を言わないことにしたんだ。
べたべたな観光をするんだよ。
しかし昇ろう、はいいけど徒歩でここに行こうとすると
こんなに大変だったのか。
ポートタワー、遠い。
日常、車に乗っていたころなら2号線のそばのここは、
アクセス手段なんか考えたこともなかったが、
歩くとなると大変だよ。
元町通商店街をさっきの写真の位置まで歩いて
そこからひたすら海に行く。
阪神高速の下のぶっとい交差点をひやひやしながら渡って
国道2号線バイパスの、やっぱりぶっとい交差点を渡って
延々と歩いてやっと着く。
元町駅から30分以上かかったぞ?
あー、しんど。
で、
ポートタワーの1階に入って入場料を払う。
700円。
そうして当然上に昇りたいんだけど、
このタワーの構造はどうなっているのか?
2階に上がるには一度タワーの外に出なくてはならず
そこのエレベーターから、さらに上に行くためには
2階のタワーの中のエレベーターを乗り継がないといけない。
なんでこんなことするんだ?
しかもこのエレベーターの『終点』は、
最上層の展望テラスまではいかず、
その一つ下のフロアにしか行ってくれない。
そんなこと知らなかったのだが、このタワーには、
2基のエレベーターにそれぞれ、
今どきエレベーターガールが付いており
彼女たちがそういう情報を教えてくれるのだ。
『最上階の展望テラスに行くには階段を上がってください』と
彼女がいう、その階段を見たら、
非常識な蹴上で、しかも螺旋階段なのであきらめた。
しかし、エレベーターの停止階である『展望フロア』は面白かった。
ぐるっと一周して、さあ、帰ろうか、と思って
エレベーターに乗ると、やっぱりエレベータガールがいて
彼女が『このフロアの下に回転喫茶がありますよ』という。
回転喫茶?
ごめん、知らなかった。
でも行きたい。行きます。
アイスティーを頼んで席に座る。
面白かった。
これはタワーから見て南側。
真ん中にある白い建物は、オリエンタルホテル。
これが、スカイツリーくらいに高かったら、
個々の建物の見分けがつかないし、
街の匂いみたいなものが聴こえない。
絶妙に中途半端な高さだ。
視線が届く。
面白い。
『ああ、あそこにあった店でこんなことが』
『あそこにあった会社で』
『あそこの教会で』なんてことが
回転するたびに思い出される。
一秒に1mくらいずつ、反時計回りに動く。
面白い。
元町周辺は思い出がてんこ盛りなので、いろいろ泣けそうになる。
また来よう。
いや、来るかな?
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