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2017年3月19日 (日)

余命1年日記 -63-ひさしぶりに穿刺         (3月第4週 2017. 3.19)

入院の翌日、3月14日の朝、

F先生が回診にやって来た。

 

『おはようございます。』

『おはようございます。気分はどうですか』

『まだ、気分が悪いです。』

と、ここで先生が唐突に、 

『今日穿刺しましょう』

は?なに、『帰りにスタバ行こう』みたいな

ノリで穿刺とか言ってんの?

痛いのに。

 

 

『だいぶ腹水が溜まっているから、入院後

なるべく早い時期に抜いた方がいいです。』

うー、久しぶりだ。

 

『あとで迎えに来ますよ。』と

F先生が出ていく。

早速した準備を始める看護師が、

『あれって痛いんでしょう。』と訊くから、

『痛いよう。腹の皮膚に直接針刺すんだぜ?』

『ふーん、麻酔しても?』

『麻酔。あんの?』

『あるはずですよ。』

『あるんだったら、使うように先生に言ってよ。』

『はあ。』

 

麻酔があるんだったら、

どうして使ってくれなかったんだろう。

意地悪されたんだろうか。

くすん。

 

 

 

昼少し前に、F先生がやって来て、

すぐに出ていった。

入れ違いに看護師がきて、

『狭いから、場所を移る。』と

いま、私がいるのは6人部屋。

以前、ヘルニアで入院して時の部屋と同じタイプだ。

ちなみにその部屋は、私がいる部屋の

ひとつ隣にある。

 

おや?と、思ったあなたは鋭い。

いま私は、内科患者の癖に外科病棟に間借り

させてもらっているのでした。

 

 

 

確かに広い部屋に移って先生が準備をする。

少しかかるから暇だな、と思うと携帯がない。

 

そうか、いつもの部屋ではないから

なにも持ってこなかったのだ。

そこで、看護師に頼んで持ってきてもらうことにした。

彼女は、私の携帯と一緒にワンセグももってきた。

 

このとき、私が『ワンセグはいらない』と

返せばよかったのだ。

ところが受け取ってしまった。

これがいけなかった。

 

 

 

消毒が始まる。久しぶりだ。緊張する。

そうしてしばらくすると、穿刺する場所の

辺りでチクリチクリという感じがする。

ん?

『麻酔ですか?』

『麻酔です?』

やった。あの看護師、ちゃんと言ってくれたんだ。

さあて、いよいよ穿刺だ。

あの、熱い棒をねじりこまれるような感じを待つ。

・・・

・・・

あれ?痛くない。

いや、痛いことは十分痛いんだ。

でも、麻酔がないときと比べたら半分以下ただ。

 

すごい。

すごい。すごい。

みんな。

穿刺が痛くないんだぜ。

 

これがどんなにすごいことか、というのは、

8月5日のこの日記『2.穿刺とは。』を見てくれ。

 

 

 

これからドレーンを固定したり、

いろいろ下準備があって、5分くらいすると

F先生が『すごい勢い出ていってますよ。』

と言う。

『これなら意外に早くおわるでしょう。』と言って

部屋を出ていった。

 

 

 

ふむ、これでしばらく寝ているだけだ。

しかし、仰向けのまま画面を見るために機械を

持っているとどうしても体を傾けてしまう。

特にワンセグはそうだ。

 

そんなことをしばらくやっていた。

様子を見に来たF先生がやがて、しばらくドレーン管を

調べて、差し込み部を調べて、『中止しましょう。』

と言う。

『は?』

『液が流れていません。』

『は?』

『管が抜けてしまいました。』

『は?』

『そんな風に体を傾けないと駄目ですか?』

『あっ』

おれのせいか・・・

『・・・腰が痛くて・・・』

 

 

管を抜いて、傷口まわりの処理を終わると

『とにかく今日は終わりです。』と言って

機械の方の方付けに入ったから、その背中に

『すいませんでした。』と言うと、顔をあげずに

『ああ』と言った。

そのまま三連休に入ったからそれきりだ。

 

はあ

 

しまったなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

残り141日

 

 

こわいなあ。

 

 

 

 

 

 

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