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2017年4月 9日 (日)

余命1年日記 -69- 断食からの回復  4月第3週(2017.4.9)

結局、私の『断食』は、4月3日で終わった。

3月30日から入院していたので、まる5日間である。

 

4月3日に胃カメラを飲んで消化菅に異常がない、

となって以降、重湯になった。

 

極限まで薄くした重湯を、

味噌がはるか遠く聞こえる薄い汁と共に頂く。

温かくないと飲めない。 

その『果てしなくお湯に近い二種類の汁』が

全メニューだった。

 

しかし、5日間完全断食だったのである。

残したりせずに、ありがたく戴く。

むしろ、中途半端に味覚中枢を刺激されたので

腹が減る。

 

 

 

「断食する人」はたくさんいる。

 

『断食=栄養の遮断』だとして、

単純にダイエットを目的とする人がいる。

『断食=徹底的な排泄』だとくして、

デトックスなどの効果を求める人もいる。

 

イスラム教徒は、ラマダンに1ヶ月間断食を行う。

キリスト教徒は、まもなく4月16日にやって来る

イースターの前には、肉食をしないという

ブチ断食をする。

こういう、宗教を理由にした断食もある。

 

『健康』のような能動的な断食であれば、

それを思い立つ理由もあるだろうし、

継続するための『心の葛藤』があるだろう。

 

『宗教』のような受動的な断食ならば、逆に

『理由』というのは『習慣』でしかない。

『葛藤』のようなものはない。

 

もっとも1ヶ月の断食、ということになると

それなりに心を奮い立たせる必要があるだろうが、

 

私の断食の場合、そんなもの+の方向にも

-の方向にも、どこにもない。

『消化菅の中で静脈瘤が破裂したから

しばらく休ませとけ』というのが断食の理由。

『美に対しての欲求』もなければ『宗教的高揚』も

なんにもありゃしねえ。

 

 

実際は、救急搬送されてきた30日から

断食が始まるのだが、

最初の数日はひたすら辛かった。

 

吐血こそしなくなっていたが、吐気と腹の底の

違和感がひどくて、とても食欲どころではなかった。

止血処置の直後から、血尿、発熱、貧血と

気になる症状が続いたため、

7日まで、いくつか検査を重ねた。

 

結果、どれも異常はなかった。

そこで4月7日に配管が解体されて、

3分粥になった。いま、この段階だ。

 

週末になると食欲まで出てきた。

今週の最後の回診の時、

F先生と全く違う話で盛り上がってしまい、

『週末は検査かなくて暇だから外出しよう。』

という話をし忘れて、看護師に頼んで

連絡を取ってもらったら

『食事制限があるやつが生意気言うな。』と

言われてしまった。

10日前には静脈瘤が破裂して、

死にそうになっていたのだ。

 

そりゃもっともだ。

懲りないやっちゃな。

 

ちなみに、このときF先生としていた

『大変盛り上がる話』は、本当に大変なので

あとで必ず話します。

 

『3分粥』というのは薄い粥。

米1に対して水5くらいの比率で炊く。

食べても米粒を感じないくらい、薄い。

 

もっとも『米臭い湯』でしかなかった重湯

と比べると3分粥のほうが、

 『粥』というだけあって、米っぽい。

こんなもん結婚していた時分でさえ作ったこと

なかったから戸惑う。

 

しかし、おかずの方はさらに戸惑うぞ。

ちょうど4月8日の夕食のメニューをす

もって帰ってきているのでご覧いただこう。

 

『2017/04/08/ 胃潰瘍食B

3分粥 300g

牛乳 

 

卵とじ

かつお和え

粉ふき芋

赤だし           』

 

しかし出てくるのは、小皿に盛られた

色違いのペースト。

掬って食べてみると、それぞれ『卵とじ味』

『かつお和え味』『粉ふき芋味』なのであった。

出来上がった料理を、それぞれフードプロセッサーに

ぶちこんだのだろう。

消化をよくする、という意味はありそうだが。

『歯触り』って、大事だなあ。

 

あと、『舌触り』とか、噛み応えとか、

食べる時の『味覚』以外の口の中の感覚全部。

この『フードプロセッサーペースト』では、

そういうものが全部失われる。

『味』は確かにするけど、『食べる』って

そういうことじゃない。

 

いま、私が食べている『胃潰瘍食B』では、

まだかろうじて料理ごとに個別に提供されているが

これが、全部の料理をいっしょくたに

ペーストしていても、栄養荷的にはもちろん、

ひょっとしたら、味的にも変わらない。

見た目にも気がつかないかもしれない。

『胃潰瘍食A』がそんなスタイルだったりして。

 

絶対食わねえ。

 

『料理のプロセッサーがけ』は意外だったが、

しかし、毎日決まった時間に管理されたメニューの

食事を摂るということは、体を健康にするらしい。

量も、毎日増やしてくれているようだ。

 

これから、『5分粥』『全粥』と変化していく

食べ心地とともに、

私の受け止め方の変化も記していきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

残り121 

 

  

でも、刺身とか納豆とか、

歯応えが違うやつも食べたい。

 

 
 
 
 

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