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2017年5月19日 (金)

余命1年日記 -73- 言うことを聞かない身体     2017年5月第3週(2017.5.18)

今週の記録。

 

5月13日    穿刺なし

   14日 土日は診察もないから暇。

       一日中ちいさなノートに絵を描いた

      15日  穿刺なし。 

                    血液検査。概ね改善。 

      16日 外出。11:00   

                    自宅泊。

   17日 14:00起床。思いっきり寝坊。

       15:00帰院。

    18日 穿刺なし。

       (いまここ)

 

今週は穿刺もなかった。

4日に入院したときは苦しくて

一晩中唸っていたのだが、

いまはそんなこともない。

15日の朝に行った血液検査で腎機能を示す

数値も改善した。 

(ex.クレアニチン 1.3mg/dl→0.95mg/dl) 

 

さらに、腹水が無くなった。

午前中はお腹が張って辛いのだが、 

午後にF先生が来て触診すると

『いや、抜くほど溜まってないですよ。』

と言う。

12日にエコーを撮って腹の中をみると、

確かに腹の中の隙間が少ない、気がする。

 

4月27日から5月8日までの10日間で、

腹水(16L)16kgを抜いた。

わたしの腎臓は、穿刺だけで16kg、

体重減少分の2kgを差し引いても14kg水を

『腹水』として必死で作っていたわけだ。

 

その水はどこに行った?

腹水にならずに全部尿になって出ていったのか

 

信じられないけど、そう考えるしかない。

確かにいま限界まで利尿剤を服んでいる為

大量のおしっこが出る。

 

しかし、素直な体だなあ。

腹水がしんどい、ということで『目一杯

利尿剤をつかって腹水を減らす』とF先生が

薬を処方して、それを服む。

すると大量の利尿剤がきちんと反応して、

大量の尿が出るが、腹水は増やさない。

しかも腎臓や肝臓に対するダメージは最小だ。

というオーダー通りの理想的な反応をする。

 

あんまりジャストにすぎて、気恥ずかしくなる

くらいである。

死にそうな顔で救急搬送されてきていながら

2週間もしないうちに、もう治ったかのような

顔をしてやがる。

 

これではまるで、

 1.私の身体が人知を越えた驚異的な

  回復力をもっている。

 2.すぐ入院させるF先生は、実は大袈裟で

  私も実態以上の重病だという暗示に

  かかっている。

 3.私の身体は頭の悪い仔犬のように、

  薬があるとあっさりと反応する馬鹿である

 

1はあり得ないから2か3だな。

どっちも嫌だ。

しかし、少しでも症状が改善するなら、

霧の暗夜を彷徨っていたら稜線の向こうに

明かりがあって、歩いていくと次第に大きく

なっていく。というくらいのクライマックス感

は欲しい。

 

夜中一晩、尿瓶を抱えて大量の小便をしたら

朝になって、あら身体が軽いわ。というのでは

自分の身体が馬鹿みたいで可哀想だ。

 

苦労しないで回復できるんなら、それがいい

とも思うが2週間おきに入退院を繰り返して 

いると、空しくなる。

 

 

わたしの身体が言うことを聞かない例の

ひとつである。

 

 

 

 

もうひとつ、身体が言うことを聞かない例。

けさ、うんこを漏らしました。

 

朝飯を食って便意を感じて靴を履いて

立ち上がったときに来た。 

抵抗なんかさせて貰えない。

 

暴漢に襲われたとき、というのはこんな感じ

なのだろう。自分の無力に愕然とする。

 

立ち上がり掛けたのを無意識に座り直した。

自分の体重で肛門を塞ごうとしたらしい。

これで耐えられることもあるのだが、今回は

まるでだめ。

おむつに出されたうんこは、たちまちそこから

むりむりと溢れでる。

ベルトラインから背中に漏れ、

それがマットレスのシーツに、掛け布団の

カバーに拡がっていく。

わたしは『ちょっと待って、ちょっと待て』と

うわ言のようにつぶやいていた。

 

少し落ち着くとナースコールして、

泣き出しそうな気持ちで後始末をした。

それが一段落すると、朝一だけどシャワーを

浴びた。

 

 

しかし『自分で下の始末ができない』って、

みじめだよ?

なんだか、人格を否定されたような気がする。

今の時点で、

既にいろいろ人間として駄目だけど、

うんこ漏らすと、より根幹的な部分で駄目だ。

 

あー、みじめだ。

 

 

 

 

どうもなんだか、こちらも足踏みばかりです。

わたしが今の身体になってから53年になるが

まだ、使い方がよくわからない。

 

 

 

 

残り82

  

 

 

そういえば、あの時のうんこは 

緑色だった。

 

 

 

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コメント

ブログ拝見しました。
「大変ですね…」
なんて、言われたくないかもしれませんがとても大変な状況だということが少し想像できます。
昨夏、わたしも手術をしたので…。

奇跡が起きることを祈ってます。
きっと起きるはず!

投稿: まる | 2017年5月19日 (金) 13時24分

まるさん ありがとうございます。
大丈夫です。
『頑張る』という言葉は好きじゃありません。
でも、実を言うと、あんまり『大変だ』とも
思っていないかもしれないんです。
入院患者がなに言ってやがる、と言われたら
その通りなんですが、しばらく大丈夫ですよ。
 
手術後の経過はいかがですか。
おたがい・・・気楽にいきましょう。

投稿: natsu | 2017年5月20日 (土) 18時14分

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