余命1年日記 -75- まず6月10日のこと 2017年6月第2週(2017.6.10)
昨日は、
病気についての大事な話がありました。
まずは、6月1 0日のことを取り急ぎ。
8時朝食
その後ベッドでに仰向けに寝て、ケータイを
見ていたが、ベッドのブースを覗いていた
じいさんがいる。
たちまち『不審者だ』と思い
ナースコールした。
警察だ何だと騒ぎ立ててまわった。
その後、病棟の関係者に経緯を説明した。
16時頃、F先生が来る。
分厚い専門書を抱えて、
暗い顔で時折これをひもといている。
穿刺は12日なのに診察だろうか。
『来週外出ということになると、どうしても
気になることがありましてね。』という。
そうして、片足で立ってみろ、
手のひらが指が反るくらい拡げ、水平に並べて
保持してみろ。という。
意図を図りかねていると、
『これで時間が経ったときに、
揺れて止まらなくならないかを見ています』
その後F先生は、言いにくそうにしながら
『脳症の検査です。』
『え?』
『手のひらが揺れて止まらなくなるようなら、脳症を発症しています』
自分はどうか、と見てみると、
右の薬指のあたりが揺れている。
『揺れてますかね・・・』
『・・・少し』
『脳症ですか?』
『・・・』
『・・・』
『でも最近は日々の言動でも。』
むう。今朝の騒ぎを思い出す。
『でも、まだ軽症ですよ』といって、
F先生はしきりに慰めてくれた。
脳症には治療法もある。とも言ってくれたが
脳症の入り口を入ったのは確からしい。
その後しばらく話をした後、12日に穿刺する
といって、F先生は分厚い専門書を抱えて
帰っていった。
脳症かあ。
まだ、実感がわかない。
そうはいってもラストステージなんだろうか。
F先生の専門書は分厚かったけれど、
下ろし立てのように真っさらだったのを、
心の支えにするか。
残り59日
まだ、帰ってこれる。
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