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2018年4月 5日 (木)

余命1年日記 -111- インフルエンザ (4月第1週 2018.4.5)

最近の記録

 
 

3月   8日       K病院転院

       26日       個室からいつもの3人部屋に移動

       31日       インフルエンザ陽性   

                       隔離    個室に移動

4月   2日       K君来訪

         5日      (いまここ) 

 

 

インフルエンザになった。

咳が止まらずに、しんどいなあと思っていたら

31日夜に、8℃台の熱が出た。

念のため、看護師さんが私の鼻の穴に針金を

突っ込む例の検査をすると、俺の身体ってば

まんまと陽性になりやがった。

これ以前にも9℃以上の熱が出たこともあって

検査を受けたこともあったのにその時は

陽性にならなかった。

 

即座に隔離決定。

 

空いている個室に放り込まれた。

もっとも今回の個室入院は、インフルエンザ

からの隔離という治療の必要に由るものなので

申請書を書けば差額ベッド代はただである。

当然書いた。

今回の入院はもう1ヵ月半になるが、大部屋に

いた5日間を除いて、ずっと個室にいる。

ただで。

 

ラッキー

 

この日記が、死線を彷徨う男の魂の記録、

ではなく、なにか軽すぎる印象を与える理由は

このあたりの緊迫感の無さ、なんだろう。

家族、友人と自由に面会するための『個室』

ではなく、病状に必要あっての『個室』である

というのは、もう少し焦ってもいい事態である

はずだ。

それが平気。

 

だって暇なんだもん。

 

もちろん隔離されてしばらくは辛かった。

咳が止まらない。この咳が苦しい。

喉が痛くなる。呼吸が苦しくなる。

咳はいまでも辛い。

熱があるうちは、果てしなく気持ちが悪い。

しかし、次第に発熱が治まってくると身体が

楽になってくる。

最近はだいぶ腹水も減ってきたので

腹が張った感じも減った。

立ち上がれないほど痛くて辛かった膝も

痛み止めのおかげでだいぶ楽になった。

もう歩行器もいらないと思うけど、

インフルエンザ騒ぎの一週間、

寝たきりに戻ってしまっていたので、また

歩行器から始めないとならないのだろう。

 

面倒くさ。

 

しかし、身体が楽になってくると

思うことがある。

 

ひま

 

『インフルエンザ前』は歩くのが辛くて部屋の

外に出られなかった。

『インフルエンザ後』のいまは隔離されている

ので、勝手に外に出られない。

トイレ付きたが6帖あまりの部屋で1日過ごす

となると、テレビを見るしかない。

今日1日で大谷は20本ホームランを打った。

大阪桐蔭は2回優勝した。

わたしはいま、『オフィス北野』の内紛に

ついて、日本一詳しい重病人であろう。

 

これでも、うちのボケ親父が私がリストアップ

した『生活必需品』の一部を長い時間をかけて

持ってきたからである。

これだって大変だった。

まず電話にでない。コールが尽きるまで

30回かけてやっとでるか、という確率。

耳が遠くなったせいもあるが、こいつ

『気が向かないと電話をとらない』のである。

携帯もないからエレベーターホールのにある

公衆電話を使ったが、やつの耳の遠さから、

どうしても大声を出さなければならず、

ナースステーションの目の前でもあったから

大変恥ずかしかった。

 

さらに電話が通じても、用事が一度ですまない

『腰が痛い、足が痛い』といって家を出ない。

最初『必要なもの』を電話で伝えたが、これが

全く通じない。入院していた病院に最初、

奴が持って来たのは2冊のマンガ雑誌だけだ。

仕方なくメモにしてメモ帳ごと持たせたが、

そこからまた荷物をみんな持ってくるのに、

二週間くらいかかった。

 

その間は更に暇。目は覚めたし体調も次第に

もとに戻ってくるのに、足が痛くて部屋から

出られない。

白いペンキの天井を見上げるばかりである。

 

足が立たないことも、咳が出ることも、

熱が出ることもみんな辛いが、今回の入院では

この『暇である』ということが、

一番辛かったかもしれない。

 

しかし、ようやく熱が下がって、今日辺りには

『隔離生活』から脱出できそうです。

 

でも、退院はまだ。

 

 

 

残り- 252

  

  

 

 

 

また、立ち上がるところからだ。

 

 

 

 

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コメント

更新されててよかったです。
コメントは初めてですけど、ちょいちょい覗いてます。
いつだったかガリ版の情報を探してこちらにぶちあたりまして、誤解を恐れずに長々と面白いことを書く人だなあと思ったんですね。
がんばれとか嫌いってあったのも知りつつ、がんばれとか思って読んでます。
私もちょっと前までガンで入院してたり、渋るドクターからステージと余命を平然と聞き出そうとして涙目にさせてしまったり、出産の時痛いアピールが足りなくて頭が出てくるまで放置されたり、私も自営業なんですが、そういえばノープラン高額発注&無茶な変更乱発&逆ギレ&音信不通のフルセットあったなあとか、勝手に親近感を抱いて読んでます。
次もその次も更新楽しみにしてますね。
しかし体がいくらか楽になるのはなによりですが、ヒマは辛いですねえ。

投稿: むくちゃん | 2018年4月 9日 (月) 23時56分

むくちゃんさん、ありがとうございます。
ガリ版の記事、なんかいろいろ恥ずかしいです。
病気になると『知らないこと』があるのが悔しいです。
僕なんかが聞き齧っても意味がないことは百も承知ですが
知らないで死ぬのは癪です。
自営業の方でしたか。わがままな施主、無計画な施主も
困りますが、私の場合、物を決めてくれなくて困りました
口ばっかり立つ。あいつと付き合ったお陰で発病が
早まりました。いまは幸いにして立て込んだ予定が
ないので暇を楽しむようにしてみます。
イラチだから駄目かな?
また読んでやってください。よろしくお願いします。

投稿: natsu | 2018年4月11日 (水) 17時51分

血液検査の数値が改善したとのこと、良かったです!
なんか読み直してみたら自分のほうが誤解されるような書き方してますね。
ケンカ売ってんのか、みたいな。
「長々と面白いこと」は、もちろん良い意味です。
「ほほう、キミも面白いこというようになったじゃないか。」の「面白い」じゃないですよ。率直に、興味深い。
人様の文章に「長々と」ってのもどうかと思います。でも文章を読むのが好きなんだ。
そういうことでまた読ませてください。
こちらこそよろしくお願いします。

投稿: むくちゃん | 2018年4月13日 (金) 10時39分

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