余命1年日記 -117- 怒られた理由 (6月第5週 2018.6.25)
最近の記録
5月 3日 静脈瘤破裂 6I入院
8日 K病院転院
28日 退院打合
29日 退院延期
31日 退院
6月 1日 郵便局
4日 K病院 神経科診察
7日 K病院 内科診察
8日 銀行 区役所 警察署
14日 K病院 内科診察 誕生日
18日 K病院入院 大阪北部地震
25日 (いまここ)
いま6月25日。
備忘録として、上記の期間の出来事について
書いておきます。
1ヵ月前の5月28日。
5月3日の静脈瘤破裂から続く入院。
今回は恢復の過程よりも
『何でこんなしょっちゅう入院してくるんだ』
『どうせ飲んでるんだろう』
『救急で来ても追い返しちまえ』
ということに話が行ってしまって、
辛い入院だった。
F先生も、断酒の為にalc病院に入るべきだ。
さもないと治療はできない。と
強硬だったのだが二人で話した上で最終的には
・来ても診ない、ということはしない。
・断酒した状態での病状の変化を見たい。
・神経科の受診など精神的なケアを受ける。
ということになった。
そういう方針を決めたうえで、
そろそろ退院にしよう、と言ってくれた。
最初は29日退院にしよう。となっていた。
しかし、その前に『次に静脈瘤が破れても
6Iが受け入れる保証』を取っておかなければ
ならない。と言う。
静脈瘤が破裂することが前提なのは
釈然としないが、私も自分の身体を信用していない。
奇数日に静脈瘤が破裂して、けんもほろろに
6Iから追い出されたら、
血反吐と血便を流しながら 六甲アイランドで
死んでしまうのである。
杞憂に過ぎるような気もするが、トラブルを
未然に防ぎたい、ということなのだろう。
『隔日の患者の受け入れ分担は6Iとの間の、
病院間の取り決めです。
受け入れないなんて有り得ないですよ。』と
頼もしい。
いい先生だ。
具体的にどうするか、というと
K病院の消化器内科の部長に話をするという。
前にも書いたように、K病院は6Iと同じ法人の
経営だから、双方の病院の方針が違っている、
などということがあってはいけないのである。
偉い先生に確認しておいて貰おう、と。
しかし、30日になっても、
『もう少し待ってください』という。
なんだ?
『まだ部長のアポが取れないらしいんです』
『らしい?』
『僕の上の先生に話してもらいます』
『先生は?』
『僕なんかが口を利けるような先生じゃ
ありません』
急にそんな白い巨塔みたいなことを言われても
困る。
実は私にも都合があった。
5月31日までに退院しないと、つまり入院が
月を跨いでしまうと、保険の計算が変わって
支払いが増えてしまうのである。
『31日に話ができなければ退院した後でも
携帯に電話しますよ。』と言ってくれる。
6月14日に外来の予約を入れていたのに、
『そこまで保たない』と思われたのか?
14日までに、奇数日は7日あるけどな。
で、
引っ張っても仕方ないので早く結果をいうと、
31日に部長先生と話ができたそうだ。
退院のために鞄に荷物を詰めたりしていると、
F先生が来た。
退院日には回診はないのが普通だから驚いた。
『部長と話ができました。』
『そうですか。なんて?』
『「6Iで診ればいいでしょ?」だそうです』
『そんだけ?』
『はい』
『いいの?』
『たぶん』
はあ・・・
あれだけ心配したのにそんだけ?
さすがは白い巨塔。
私の「内視鏡事件」は 巨塔の足下こそ少し
騒がせたが、遥か頂上近い部長先生には、
知ったこっちゃないらしいのであった。
F先生はさらに続けて
『6Iがあれだけ強硬になった理由が
わかりました』という。
要約すると、2月26日の入院に際して私を担当
したA先生が内視鏡を噛んだ私を見て、
「これは検査と治療の拒否だ」と言い立てた。
したがって、この患者に対してはこちらも
「診療を拒否 して構わないのだ」と。
しかも A先生は申し送りの書類に、
「こいつは治療を拒否する」
「こいつは酒を飲んでる」
「こんな不真面目な患者ほっときましょう」と
ひとのことをボロクソに書き倒して、
4月に他の病院に転属してしまった。
これじゃあ現場を見ていない他の先生は、
「natsuというのはなんとひどい患者か。」と
思うに決まっている。
実態を知ってしまったら A先生の書類以上に
ひどい患者であることがわかってしまうが。
もちろん、一連の騒動の原因を A先生に
押し付けるつもりはない。
修理の費用を請求されなかったから、
事故の保険があるのだろうが、
内視鏡が一台使えない間に大変な迷惑を掛けた
だろうことは、素人ながら理解できる。
弁解の余地なくお詫びするしかない。
ごめんなさい。
でもなあ・・・
とにかく退院。
お世話になった地域包括ケア病棟から
EVホールまで送ってくれた看護師さんが、
途中のナースステーションで、
『natsuさん退院されます』と、声をかけると
中にい病棟の看護師さんが4人ほど出てきて
笑顔で送ってくれた。
長く入院しているのに初めてのことだったので
面映ゆかった。
でもうれしい。
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